新型「シトロエンC5エアクロス」ハイブリッドを全方位からチェック&レポート!フランス製コンパクトSUVの性能やいかに?
シトロエンC5エアクロス ハイブリッド136 ë-DSC6(Citroën C5 Aircross Hybrid 136 ë-DSC6)
贅沢さは、エッフェル塔がパリの象徴であるのと同様に、フランスを象徴するものだ。シトロエンも例外ではない。ステランティスの子会社は、新しいマイルドハイブリッド駆動の「C5エアクロス」だけでなく、シックなëシリーズも発表した。 この限定特別仕様車はパールホワイトにペルラネラのルーフ、さらにブラックのコントラスト要素と贅沢な装備が光るが、それ以上の設定はできない。なぜなら限定生産だからだ。しかし、「C5エアクロス」の基本的な価値は装備に左右されないので、問題ではない。
ハイブリッド駆動は純粋に電気のみでも走行可能
それではまず、新しいエンジンを見てみよう。136馬力のプラグインマイルドハイブリッドは、130馬力のベースエンジンをわずかに上回る程度で、特に優れた性能値を示すわけではないが、ゆったりとリラックスできる経済的な代替手段として特別に設計されている。この目的を達成するために、シトロエンは1.2リッター3気筒ターボガソリンエンジン(136馬力/230Nm)と48ボルトの電動モーターを組み合わせた。
6速デュアルクラッチトランスミッションは、ベルトスターターと21馬力の電動モーター(さらに51Nmのトルク)に組み合わされている。低速走行時や、パワーがそれほど必要とされない状況では、SUVは純粋に電気だけで走行することもでき、発進時や加速時にはわずかな追加のブーストが得られる。ただし、このブーストはごくわずかなもので、ダイナミックな走行にはまったく使われず、スムーズで、何よりも経済的な走行のために使われる。
最低限の走行性能
3気筒エンジンは、音や振動の面でも過度に主張するものではない。しかし、渋滞時には電動モーターが時折はっきりと介入し、6速デュアルクラッチトランスミッションはエンジンをぎこちなく始動させる。ドライバー1人乗車で、すべての予備能力をフルに活用しても、0から100km/hに達するには10.4秒かかり、200km/hの最高速度に達するには、長い加速走行が必要だ。道路が混雑する休日には、気分がかなり削がれるだろう。