なぜ中国サッカーは開催国がサウジに決まった2034年W杯の招致に動かなかったのか。地元メディアが見解「恥ずべき記録を更新したかもしれない」
「世界90位、アジア13位と弱小国に属する」
現地12月11日、FIFA(国際サッカー連盟)はオンラインでの臨時総会を開催し、2030年と34年のワールドカップ開催地を確定させた。 【画像】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの厳選ショットを一挙チェック! 30年大会はポルトガル、モロッコ、スペインの3か国開催で、第1回のウルグアイ大会からちょうど100周年にあたるため、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでもそれぞれ1試合が行なわれる。3大陸にまたがっての開催は史上初の試みだ。そして34年大会はサウジアラビアに決まった。アジア勢がホストカントリーとなるのは02年日韓大会、22年カタール大会に次ぐ3回目で、2年前のカタールと同様に酷暑を避け、冬場の実施が有力視されている。 長きに渡ってワールドカップ開催を目標にしている中国だが、今回の2大会も取り沙汰こそされたが有力な立候補国とはならなかった。開催国決定の正式発表を受けて、地元メディア『捜狐体育』は「中国が招致を断念したのには理由がある」と銘打った記事を掲載している。 同メディアは「ワールドカップ開催は中国サッカー界とファンにとっての悲願だ。世界でもっとも影響力のあるスポーツイベントであり、開催すれば国際的な影響力を向上させるだけでなく、観光やその他の産業の発展をも推進することができる。出場権を自動で得られるのも大きな魅力だろう」と前置きする。そのうえで最大の理由に言及。「友好的な関係を築いているサウジが34年大会の開催を強く望んでいるのは明らかだった。中国は名誉を重んじて争いを避けた、というのが一番の理由だ」と論じた。 さらに、自国代表チームの現状にも触れている。「中国代表は現在、世界ランキング90位、アジアのランキングでも13位と、弱小国に属する最悪の立ち位置にある。もし代表チームが開催国としてワールドカップに出場すれば、失態を演じる可能性が小さくなく、となれば国のイメージも悪くなってしまう」と嘆く。 2年前のカタール大会では地元カタール代表がグループステージで3連敗、1得点・7失点という結果に終わった。「カタール代表はワールドカップ開催国史上最悪の記録を残した。もし34年大会に中国が開催国として参加すれば、その恥ずかしい記録を更新するかもしれない」とあくまで悲観的だが、それでも最後は「中国としては現在、2031年のアジアカップと女子ワールドカップのダブル開催を目ざしている。なんとかそちらを実現させたい」と期待を込めた。 とはいえ、中国代表には2026年大会出場の可能性はまだ十分に残されている。開催中のアジア最終予選ではグループCの6チーム中最下位ながら、2位のオーストラリアとの勝点差はわずか1ポイントだ。2位以内に入れば出場権を獲得でき、3位と4位でもプレーオフに進出できる。残る4試合でどう転ぶかはまだ分からない情勢だ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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