元琴奨菊の秀ノ山親方が故郷・柳川市で相撲教室 「子どものエネルギーを感じて力士も成長できた」
大相撲の秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)が3日、福岡・柳川市の雲龍の郷・相撲ドームで開催された相撲教室で、相撲の楽しさを子どもたちに伝えた。教室には同市の全19の小学校から計114人が参加。四股や股割りなど基本動作を指導し、弟子たちを相手にぶつかり稽古の体験も行った。 柳川市出身の秀ノ山親方は、過去に同相撲場で開催されていた雲龍相撲大会で、力士に胸を借りたことをきっかけに大相撲に憧れを抱いたという。まさに原点とも言える場所でのイベントを終え「この大会を通じて柳川市の子どもたちが、お相撲さんになりたいな、相撲に触れ合えてよかったなと思える大会にしたかった。たくさんのパワーをいただけたし、子どものエネルギーを感じて力士も成長できたと思う」と笑顔で振り返った。 10月19日付で佐渡ケ嶽部屋から独立し、部屋持ちの親方としての凱旋となった。「稽古をするだけではなく、人前に出ることによって、力士としての自覚が芽生えてくると思う。この九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)から部屋開きということでスタートしているが、地元に帰って来て、たくさんのいい経験をさせてもらっている」と感慨深げに語った。(大西 健太)
報知新聞社