「隠れた給与」=「福利厚生」で人材確保へ 社員旅行から100円食堂まで あの手この手の企業戦略【長崎】
啓正会 清水啓宗理事長: 「できるだけユニークな形、職員たちが安心して働けるような場所を作りたいということで、職員たちが喜ぶ福利厚生をと考えて行ってます」 啓正会では2019年に「企業主導型保育園」を開園。従業員の子どもと周辺地域の子どもがおよそ半数ずつ通っています。 啓正会 清水啓宗理事長: 「法人内で働く職員の皆さんが安心してお子さんを預けて働ける場所を作りたいということで、まずスタートしています」 去年7月には従業員向けの「トレーニングジム」も作りました。本格的なマシーンを9台揃え、トレーナーも雇っています。 啓正会ライフサポートトレーナー 松本太郎さん: 「上げます。はーいお疲れ様でした」 「職員さんが元気になっていただければ、皆さん生き生きとお仕事ができるんじゃないかなと」 啓正会介護福祉士 深堀健介さん: 「生活の色が一変するぐらいすごいことだと思います」 さらに今月には社宅が完成し、外国人スタッフが共同生活を行う部屋や、単身者向けの部屋が準備されています。 啓正会広報・ICT担当廣池渉吾さん: 「実は『1人暮らしをしたい』、でも『長崎に残って就職したい』と思っている人もいるのではないかと」 医療法人社会福祉法人啓正会 清水啓宗理事長: 「今後は、みんなどういう福利厚生があったら働きたいと思うか?聞く機会を作ろうかなと思っています。学生さんたちを集めてですね」 ■「離職率」減った! 【住】こうした福利厚生の充実は、「人手不足対策」として効果が出ているのでしょうか。 【平】事例を見ていただいた啓正会、そして吉川金属商事に、福利厚生を充実させていく中での効果を聞きました。 まずは啓正会ですが、採用活動時の企業説明会などに参加する学生の数が明らかに多くなったということです。離職率に関しても、年々下がってきているそうです。 続いて吉川金属商事ですが、採用の募集をかけると安定した応募が来るようになったそうです。また離職率は、以前より大幅に低下してきているということです。
福利厚生の充実は雇用の維持・確保に不可欠な要素です。人手不足が叫ばれる今、企業は福利厚生を見直し、従業員の満足度を高める取り組みが求められます。 福利厚生は単なる経費ではなく、企業の成長を支える投資であり、適切な制度を導入することで企業の魅力を高め、人材を確保することができる一つの方法だと感じました。
長崎放送