【日本の医療機関の視察年間30件以上】タイ・バンコクの「日本人医療センター」を有する大病院の実情…医療レベルは日本と同等・サービスは日本以上
日本語対応OK、日本人医師・日本語を話せる現地人医師も在籍
小峰:バンコクには日本人が多く暮らしていますが、日本人の患者さんもここを訪れているのでしょうか? 松尾:はい。日本語対応のコンタクトセンターを設けており、電話・メールの連絡には24時間対応しています。バンコクやタイ全土に住む日本人からの問い合わせにはもちろん、周辺諸国のカンボジア、ラオス、ミャンマー、さらに、インドやバングラデシュにお住まいの日本人からのお問い合わせもたくさんあります。 小峰:日本人医師もいらっしゃいますか? 松尾:日本人の医師は3人所属しています。3人ともタイの医師免許は持たないため、直接治療することはできませんが、医療体制をコーディネートしたり、患者さんに日本語で説明したりするなどして、患者さんが安心して治療を受けられるようにしています。 小峰:タイ人の医師で、日本語を話せる方はいらっしゃいますか? 松尾:はい、タイ人と日本人のハーフの医師を含め、日本の大学の医学部に留学してきた医師が何人もいます。彼らはタイの医師免許を持っていますので、治療を行っています。
2019年には「日本人医療センター」を開設
小峰:いまお話を伺っている本館と、道路を挟んだ向かい側に「日本人医療センター」がありますね。 松尾:はい。2019年に日本人医療センターを開設し、健康診断と内科などは、日本人医療センターの中だけで完結できる体制を整えました。完全に日本語だけで完結するので安心です。当病院の日本人の患者数は年間のべ約13万人。これは、日本国外の病院としては世界一とのことです。
医療レベルの高さに自信、24時間365日診察可能
小峰:医師のレベルは? 松尾:所属する医師はほぼ全員が、チュラロンコン大学(タイ随一の国立大学、日本でいえば東京大学)出身か、マヒドン大学(タイ随一の国立医科大学、日本でいえば東京医科歯科大学)出身で、その多くが日本や欧米に留学した経験を有しています。医師のレベルは非常に高いです。 小峰:日本と比べて進んでいる分野はありますか? 松尾:日本ではあまり無痛分娩が普及しないと聞いていますが、当院では麻酔科医の管理のうえ、安全に行われています。 小峰:患者にとっての利用しやすさはいかがでしょうか? 松尾:日本の病院では、24時間365日いつでも診てもらえる病院というのは、ほとんどないと思います。しかし、サミティベート病院は、24時間365日いつでも診ています。そのため、医師にかかるべきか迷うときも、ためらわず病院に来てほしいですね。