パリ五輪を前に相次ぐ観光施設の値上げ、エッフェル塔やルーブル美術館、地下鉄は今夏ピークには約2倍に
フランス・パリの観光名所エッフェル塔の入場料が約20%値上げされる。地元紙がオリンピック開幕前の2024年6月17日から実施される予定だと報じた。 大人の場合、エッフェル塔の頂上までのエレベーターの料金は、これまでの29.40ユーロ(約5000円)から35.30ユーロ(約6000円)に引き上げ。エッフェル塔の2階まで階段で登る場合も、10ユーロ(約1700円)から14.20ユーロ(約2400円)に値上げされる。この金額はオリンピック後も継続される予定だ。 エッフェル塔の運営会社は、パンデミック中の多額の損失と、135年の歴史を持つこの建物の維持費の増加が必要としている。 パンデミック中の観光客の減少で、エッフェル塔は1億ユーロ(約170億円)を超える損失を出したが、パリ市はそれを部分的にしか補填しなかった。 2023年のエッフェル塔の入場者数は約630万人で、すでに2019年を超えている。
地下鉄やルーブル美術館も
オリンピックを前に値上げされるのはエッフェル塔だけではない。ルーブル美術館は2023年12月、2021年と2022年のエネルギーコストが90%上昇したことを理由に、入場料を5ユーロ(約850円)引き上げ、22ユーロ(約3700円)にすると発表した。 2023年にルーブル美術館には約900万人が来館。入場料が値上げされると、入場料が免除される約40%の来館者を除くと、2024年の収入は約1億1500万ユーロ(約196億円)になる見込みだという。 また、パリ地下鉄のチケットは、7月から9月のピーク時には、ほぼ2倍になる。運営会社は、従業員からの圧力を受け、オリンピック期間中の勤務にボーナスを払うことを約束した。 ※ユーロ円換算は1ユーロ170円でトラベルボイスが算出。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部