ジャケット、ニューヨーク流でオン・オフ自在に マイケル・コース コレクションから
■ジーンズ姿に品格 NY流の大人カジュアルアップ
ジャケットは、節度を保った装いの代名詞的なアイテム。だから、ジャケットを羽織っておけば、カジュアルめの装いでも品格を保てます。 ジーンズ(デニムパンツ)に重ねる「相棒」としては紺ブレザーがおなじみですが、正統派のジャケットなら、さらに落ち着いた表情をまとえます。 オフホワイトのニットトップスに、やや裾フレアのジーンズという、気負いのない上下にジャケットを重ねました。お仕事ルックにもなじみそうなトラッド風味のジャケットが全体のムードメーカーに。 スーパーロングのベルトを垂らして、縦に長い印象の「落ち感」を際立たせました。ワンハンドルのクラシックなバッグもジーンズに大人感を添えているポイントです。
■ジャケット、タイムレスとミックスコーデを両立
都会的で洗練されたデザインで知られるマイケル・コース氏はニューヨーク・コレクションを代表する有名デザイナーの1人です。 彼の名を冠したマイケル・コース コレクションは、スポーティーさやエレガンス、華やぎなどを兼ね備えた装いが持ち味。日本でもファンが多いブランドです。 2024-25年秋冬コレクションでは1930年代風のシャープなテーラリングと物憂げな着こなしに、1990年代のラグジュアリー感、現代のカジュアルムードをミックスして、タイムレスなスタイルを提案しました。 ◇ ◇ ◇
■ジャケット、「特別扱い」せずに着こなそう
ジャケットは、お仕事用やセレモニー用に「特別扱い」しないこと。普段から融通を利かせる着こなしができれば、ジャケットを無駄に休ませずに済みます。 着心地が楽なニット系のウエアに重ねれば、オフィスでもルーズに見えにくいから、お仕事シーンでもっと活躍してもらえそう。端正でマニッシュな雰囲気は見た目も凜として映り、職場のムードになじみます。 望むキャラクタ-を印象付ける「セルフコスチューム」にジャケットを生かすスタイリング。それには硬軟自在のニューヨーカー流がおすすめです。 文:宮田理江(ファッションジャーナリスト)
宮田理江
トレンド情報や着こなし解説、コレクションリポート、スタイリング指南をメディアや個人サイトで幅広く発信。異なるテイストのミックスコーディネートが得意。自らのテレビ通販ブランドを持つ。ディレクション業務、イベント登壇もこなす。毎日ファッション大賞選考委員。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。