ジャケット、ニューヨーク流でオン・オフ自在に マイケル・コース コレクションから
■「どこか違う系」で鮮度アップ 同系色のスカートと
スタンダードな印象の強いジャケットにも、見た目の印象を変えるアレンジを加えたタイプが現れました。 お決まりのシルエットを見慣れているから、少しの変化でもイメージが様変わり。ジャケットルックの鮮度を上げる効果も大です。 ベーシックなジャケットに見えて、実は、着物風の「カシュクール」に似た打ち合わせを取り入れました。正面にボタンが見えないフロントは、ジャケットでは珍しい仕立てです。 ジャケットの上からベルトを巻いて、フォルムのメリハリを際立たせました。 同系色のレーススカートを引き合わせて、「マニッシュ×フェミニン」のジェンダーミックス仕様に。パンプスも同じ色調でそろえて、落ち着いた雰囲気を濃くしました。
■ワンピースに重ねて 「フェミニン×きちんと感」
パンツかスカートで合わせるのがジャケットを着る際の一般的なパターンです。でも、ワンピースに重ねれば、たおやかな雰囲気がぐっと強まります。 ジャケットのおかげで、「きちんと感」が加わるから、手持ちワンピースの出番を増やせるコーディネート。ジャケットの前を閉じないで、ワンピースをのぞかせる着方が、こなれた着映えに導きます。 レース仕立てのワンピースの上から、グレー系のジャケットを重ねました。ジャケットの着丈が長めなので、全体に落ち着きが備わっています。 装いを引き締めているのは、タイトに締めた細ベルト。ジャケットの上からウエストマークしているので、ボタンを留めるよりもウエストコンシャスなシルエットが生まれました。 フェミニンなワンピースとマニッシュなジャケットが互いを引き立て合う構図です。
■肩掛けで凜々しく ツイード生地でタイムレスに
ジャケットの両袖に腕を通さない「肩掛け」は上手に使いこなしたいまとい方です。ボクシー(角張った)なシルエットが生まれるから、堂々とした雰囲気を印象付けてくれます。一方で、マントのような優雅さもあり、大人の余裕を感じさせる着方です。 どちらもツイード生地で仕立てたジャケットとスカートのスーツは、肩掛けが利いてクールな佇まいに。ツイードの風合いが時流に流されないタイムレス感を強めました。 黒のシンプルなニットは、オンとオフを問わない好パートナーです。スカートは裾の高さが横一直線ではないアシンメトリー(非対称)で、スーツルックに動感を添えています。