猫が集まるビルの餌場に虐待を示唆するメモ書き…15歳の少女が保護ボランティアにSOS! 協力者をSNSで呼びかけ猫を保護、経緯を聞いた
千葉県内の協力者をSNSで募り、ビルの猫3匹を保護 「殺すぞ」と脅迫…メモ書きを警察に届け出る
とはいえ、「殺すという脅迫の形や罪なき動物の命を危ぶむような行為をするのではなく、大人としてしっかり向き合い意見を述べ、話し合うべきだと私は思いました」とMIKIMOKOさんは話します。 ただSOSを受けた猫が集まるビルは千葉県内とのこと。愛知県内に住むMIKIMOKOさんは遠すぎてすぐに駆けつけることができず。自身のシェルターにも保護猫をたくさん抱えているので頻繁に足を運べる場所ではないと判断。そこで少女と猫ちゃんを守ってくれる千葉県内の協力者を、Instagramで呼び掛けたところ、4、5人が名乗り出てくれたといいます。 「協力者の方は、いつもこのビルに猫ちゃんが住み着いていることを普段からよく知っていた千葉市民の方々です。名乗り出てくださった方々とLINEのグループを作り情報をすべて共有して動いてもらいました。集まってくれたのは、保護活動をされてる方や団体さんやNPO法人ではなく、お外の猫ちゃんのお世話をされたことがある方、している方、そういった経験はないけど猫ちゃんを大切に思っていて何か協力したいと熱心に思ってくれた一般の方でした。なので、たまたまお外の猫ちゃんをTNRするために持っていた捕獲器を持っているよ、と言ってくださり、それを使用していただいたり、捕獲するためのご飯を持ってきてくださったりなど、できることを精一杯してもらいました」 こうして協力者が現れて、猫の餌場に「殺すぞ」とメモ書きが置いてあったことなどを警察に届け、いなくなっていた猫たちも戻り3匹を保護することができました。 「猫3匹のうちキジシロ兄弟の2匹は、私のシェルターMIKIMOKOで現在も保護している状態です。相当怖い思いをしたのか、もう2カ月以上経ちますが、未だ威嚇や手が出ますし怖がっております。保護した際は真菌というカビの皮膚病も発症しておりましたが今は良くなっています。成猫でもある2匹は人馴れや家慣れの訓練にはかなり時間がかかると見ています。あまり刺激せずに、まずはシェルターの環境や匂いに慣れてもらうように触ることもせずご飯を与え、トイレやケージを黙々と掃除し、2匹より常に低い姿勢で敵意がないことを伝え続けています。今後、この子たちが自分のペースで徐々に人やお家の環境に慣れてくるといいなと思っております。私の思いが少しずつでも伝わってほしいと願いながら、ゆっくりと距離を縮めています。 三毛猫ちゃんは老猫さんで、協力者さまが迎えてくださいましたが、軟便や下血をしていることが判明。病院に連れてったところ、腸内に炎症が起こっているとのことで、お薬を使い治療をし続けている状態。また、エイズを保有しているので発病している可能性もあると診断を受けたそうです。この子は過酷なお外の世界で、不調な身体でずっと生きていたのだなと分かりました。身体も骨張っておりガリガリでした。この三毛猫ちゃんはキジシロ兄弟2匹に比べると人に慣れているみたいですが、まだ威嚇が出てしまっている状態なので、少しずつ環境に慣れ、老後は穏やかに猫生を過ごしていけたらいいねと、協力者さまとお話ししました」 これから、キジシロ兄弟猫2匹は人馴れや家慣れをしてきた際には、ふたりを大切にしてくれる里親さんを募集するそうです。 ◇ ◇