原田龍二が沖縄で恐怖体験!「無知な僕への洗礼だった」真っ黒な目を持つ100歳の老婆の正体
観光地としての顔はよく知られる沖縄だが、ガイドブックには載らない神聖な場所が各地に点在している。俳優の原田龍二さんは、そんな沖縄の別の顔を“アンタッチャブル”と呼ぶ。 ▶︎すべての写真を見る
古くから伝わる神事を求めて行った沖縄での原田さんの不思議な体験。いまでも忘れられない真っ黒な目を持つ老婆の正体とは?
死を予言した「神女」を探しに
こんにちは、原田龍二です。前回に続き、沖縄の旅で僕が経験したゾワッとするエピソードをお話しましょう。 今回の沖縄滞在中、ドライバーを務めてくれた上原さんという男性から不思議な話を聞いたんです。 なんでも、彼は25歳のときに3夜連続で、ある沖縄の離島の夢を見たと。3回も立て続けに見ることはそうそうない。何かのメッセージなんじゃないかと、上原さんは思い切ってその島を訪ねたそうです。 島の人に訪問の理由を説明すると、ある女性を紹介された。会ってみると「明日起こることを受け入れなさい」とその女性に助言されたそうです。 翌日に何が起きたかというと、上原さんのお母様が亡くなられた。そういう不思議なことがあったんですよと、上原さんが話してくれました。 そういう特別な能力を持つ方に会ってみたいと僕は常々思ってるので、どうやったら会えるのかお聞きしたんです。そしたら、ある沖縄の離島には「神女(カミンチュ)」という巫女のような存在がいて、死を予見した人は神女の1人だということでした。
島の女性が神女になる儀式「イザイホー」とは
もう少し詳しく説明すると、その島には「イザイホー」という琉球王国時代から600年以上も続いた神事があって、それに参加できるのは島で生まれ育った女性のみ。島を守るための霊力を受け継ぎ、神女になるために行われる儀式なんだそうです。 上原さんが会った女性はこの儀式に参加したであろう神女の1人で、その女性をぜひ探してみようと、島に撮影許可を申し入れてフェリーで向かいました。それが今年2月の話です。
僕らサイドの不手際でしたが、島に着くと「取材に来ることは聞いてない」と担当者につっぱねられたんです。行政に許可はもらっていると伝えたんですが、「お前は嘘つきだ」とまで言われて。出鼻をくじかれました。 島にはいくつもの決まり事があり、足を踏み入れてはいけない場所があるそうです。守るべきものがあるから、厳しい態度で接してきたんでしょうね。 「もう勝手にしろ」という態度で、それ以上のコミュニケーションが取れないまま、僕らは仕方なく取材を始めたんです。