「シードで試合数に差をつけるのはどうかなと」3年ぶり8強入りも、静岡学園の川口監督が過密日程に切実な訴え「高校生だからできるという考えは良くない」【選手権】
初戦から中1日のハードスケジュール
[高校選手権・3回戦]静岡学園(静岡)2-0 高川学園(山口)/1月2日/浦和駒場スタジアム 【動画】篠塚怜音が3戦連発! 高川学園vs.静岡学園ダイジェスト 1月2日、浦和駒場スタジアムで開催された第103回全国高校サッカー選手権の3回戦で、静岡学園(静岡)が高川学園(山口)と対戦。スコアレスで迎えた後半4分にカウンターから加藤佑基がネットを揺らして先制すると、後半40分にも篠塚怜音が3試合連続弾となるゴールを決めて追加点を奪取。2-0で勝利を飾った。 準々決勝進出を決めた静岡学園の川口修監督は、「相手の守備ブロックをどうこじ開けようかずっと考えていました。互いの駆け引きのなかで、うちが少しだけ上回ったかなと思います」と試合を振り返った。 これで3年ぶりの8強入り。しかし指揮官は初戦からここまで中1日で試合を戦ってきた選手たちの疲労を心配しているようだ。「こんなことを私が言うべきではないのですが」と前置きしたうえで、切実な想いを訴えた。 「良かったのは次のゲームで、我々と(準々決勝の相手)東福岡が同じ4試合目ということです。これがもし、相手が3試合目だとコンディションの面で大きな違いがあります。全国大会でシードによって試合数に差をつけるのはどうかなと。『高校生だからできるでしょ』という考えは良くないですし、こんなに大きくて素晴らしい大会ですから、もう少し平等に勝負するべきではないかと思います」 さらに続けて、「毎年のように出場できるチームは良いですが、静岡や神奈川、大阪などは毎回、出場校が変わっています。たとえば自分たちが今大会で勝ち上がってシードを取れたとしても、次に出られる保証はありません」と述べた。 もちろん、試合日程については運営側のやむを得ない事情もあるだろう。ただ、高校生活の全てを捧げる選手ファーストの大会であることを願うばかりだ。 取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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