マルチな活躍続く“イケオジ”53歳、津田健次郎。「早く他人から評価されたい」若手世代に思うこと
アカデミー賞歴代最多受賞を誇る『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作の世界から遡ること200年。 J・R・R・トールキンの原作『指輪物語 追補編』に記された始まりのエピソードを、実写版3部作の監督であるピーター・ジャクソンが製作総指揮し、アニメーション映画化した『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』が公開。 ⇒【写真】アザーカット 日本語吹替え版キャストに名を連ねる津田健次郎さん(53歳)に話を聞いた。 近年の津田さんは、声優やナレーター業のみならず、俳優としても活躍。2024年は「第53回 ベストドレッサー賞」に輝くなど、ますます人気が高まっている。そんな津田さんに、作品のことのみならず、「現在、自分は正当に評価されていない」と不満を抱える年下世代へメッセージをもらった。
実写版の“スケール感”が受け継がれた作品に
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』の舞台は騎士の国・ローハン。王国の危機に、若き王女ヘラ(日本語版声:小芝風花)が立ち向かう。津田さんは、反旗をひるがえす、かつてのヘラの幼なじみ・ウルフ役を務めた。 ――『ロード・オブ・ザ・リング』は世界中で人気のシリーズです。参加した感想を教えてください。 津田健次郎(以下、津田):実写版が完結しているので、まさかこのタイミングで参加できるとは思っておらず、ビックリしましたし、大変光栄だと思いました。 ウルフに関しては、非常にクセの強い登場人物をお任せいただけたので、とてもやりがいがありましたね。 ――映画版のファンだと伺いましたが、シリーズおよび今回のアニメ版はどこが魅力だと感じていますか? 津田:実写版の『ロード・オブ・ザ・リング』の持つスケール感。なかでも壮大さを感じさせる風景が、魅力の大きな要素のひとつだと思います。 何もない平原を馬が走っていたり、高い崖から見下ろしていたりと、その要素は今回の『ローハンの戦い』にも受け継がれています。 あとは埃っぽさ。砂地や岩山にもシリーズを感じます。今回はアニメーションというまた違う手法ではありますが、そこを含めて非常に面白く、イチ観客として観られました。