【阪神】岩崎優サンタ、60試合登板で玩具寄贈「変わらずに」来季も藤川監督以来の3年連続目指す
岩崎サンタがやってきた! 阪神岩崎優投手(33)が5日、兵庫・西宮市の市立浜脇幼稚園の園児たちに玩具をプレゼントした。毎年公式戦の登板数に応じた金額相当の玩具を寄贈。今季は2年連続60試合登板を果たし、60試合×2万円=120万円相当の玩具を寄贈した。来季は球団では藤川球児監督(44)以来となる3年連続60試合登板を目指し、支援の輪をさらに広げていく。 ◇ ◇ ◇ 普段クールな岩崎の顔から自然と笑みがこぼれた。「楽しかったですね」。寄贈先の1つである幼稚園を訪れ、園児と触れ合いながら玩具を手渡した。“岩崎サンタ”の登場に園児たちは大興奮。「大きいー! 」と歓声が飛び交った。毎年公式戦の登板数に応じた玩具を寄贈。左腕の登板数の増加はチャリティーの輪を広げていくことにもつながる。 今季は2年連続、自身5度目となる60試合登板を達成した。来季も到達できれば藤川監督以来となる3年連続60試合登板の快挙となる。球団の歴史を振り返っても、過去の達成者は福間、中西、藤川とわずか3人だけ。藤川監督からすでに来季も守護神に指名されている左腕は、ブレずにやるべきことに照準を合わせる。 「変わらずにやっていけたらいいなと思います。具体的な数字の意識はないですけど、1年間普通にいたら、少なくとも(登板数)50には乗ってくると思います」 21年から球団OBである能見氏の活動を引き継ぐ形で、出身地である静岡市清水区と、甲子園のある西宮市への社会貢献活動として、両市の児童福祉施設や公立保育園などに玩具を寄贈している。 「自分は4年前から始めたので、もう少し早くやれても良かったかなっていうのはある。やっぱりいざやったらすごくいい活動だなと思っています」 自身の経験から、これから続いていく後輩たちへの思いも明かした。「早すぎるとか、そういうことはないと思う。どんどん何でもいいのでやってほしいなと思いますね」。かつて自身が先輩から受け継いできたバトンを、今度は後輩たちへつないでいく。 今回は床に敷いた的にお手玉を投げ入れる「ターゲットゲーム」を、いくつかの案から岩崎自身がセレクトした。的の中心には左腕の投球シルエットと背番号13が描かれている。「岩崎さんが来たということにもなるので、続けていきたいと思いますね」。虎の守護神のマウンドは夢と希望が詰まっている。来季も「岩崎印」の玩具を1人でも多くの園児へ届ける。【山崎健太】 <阪神の慈善事業アラカルト> ◆桧山進次郎 オフには震災遺児が生活する、神戸市レインボーハウスを訪問。支援団体に寄付金や球団グッズを贈ってきた。また出身地の京都市に10年オフ、児童養護施設の図書費として100万円を贈った。 ◆金本知憲 05年に、全国介助犬協会へ100万円の寄付を行った。手足の不自由な人をサポートする「介助犬」の不足を知ったことから思い立った。 ◆赤星憲広 盗塁1個あたり1台のサイン入り車椅子を、全国の病院や施設に送ってきた。引退後には基金も立ち上げ、継続的な支援を行った。 ◆鳥谷敬 アジアの恵まれない子どもたちのための活動を行う「一般社団法人 レッドバード」に参加。使われなくなった靴を集めて、現地に贈る活動に尽力してきた。 ◆岩田稔 高校時代に1型糖尿病を発症したことから、同病患者への献身的な支援を展開。「1型糖尿病研究基金」への寄付や「岩田稔基金」創設などを行った。 ◆原口文仁 大腸がんから復帰したことを機に、小児がん医療ケア施設への訪問や、医療施設への寄付などなどの社会貢献活動を続けている。