竹島「わが領土」歌った韓国女性アイドルグループ、日本でのコンサートに反対署名5万人
韓国の女性アイドルグループが来年1月に予定する日本でのコンサートを巡り反対運動が熱を帯びている。このグループに韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)を自国領土と主張する曲を披露した過去があるためだ。日本人を侮辱したと憤る声や「反日なのに日本に金を稼ぎに来るのか」との批判もあがり、オンライン署名サイトでは、5万人以上の反対署名が寄せられている。 【写真】19世紀のドイツ製地図に「竹島 日本領」の記載が 女性グループは6人組の「NMIXX(エンミックス)」。日本のアイドルグループ「NiZiU」をプロデュースしたJ.Y.Park氏の芸能事務所に所属する。2022年にデビューし、人気女性グループ「TWICE」の妹分に当たる。 NMIXXは今月11日、初の日本コンサートを来年1月11、12日に「ららアリーナ東京ベイ」(千葉)で行うことを発表したが、直後から賛否両論が巻き起こった。 NMIXXは8月に出演したユーチューブ番組で、韓国の国民的歌謡曲「独島(トクト)はわが領土」を披露した。「誰かが自分の領土と言い張ろうが、独島(竹島の韓国側呼称)はわが領土」という一節などで知られる。NMIXXは異なるジャンルの曲と混ぜて歌い上げる「ミックスポップ」が持ち味の1つだが、その中で同曲を織り込んだことが、コンサート開催反対派の動機付けとなっている。 今月13日にはオンライン署名サイト「チェンジ」に「日本人、日本国の尊厳を傷つけ侮辱したにも関わらず、日本のファンと国民に謝罪しない」としてコンサート開催の中止を要求するページが登場。19日には反対署名が5万人を突破した。 一連の騒動は韓国で大きな話題を集めている。地元メディアは「NMIXXはミックスポップというグループの特徴を知らせるために歌った」とし、「日本の右翼勢力が論争を巻き起こそうとしている。韓国の歌手のパフォーマンスを利用して(竹島が固有の領土であるとする)日本側の主張を拡大しようとしている」とする有識者のコメントを報じた。 韓国では、昨年11月からSNSで韓流スターや歌手のダンス画像に「独島はわが領土」をかぶせる映像を流す「独島チャレンジ」が登場。世界中にファンがいることを背景に、文化の力を活用して竹島が韓国領であることを印象付ける狙いがあるという指摘もある。