子どもの発達障害を疑う前に…家族間の「コミュニケーション」を見直すべき理由
伝え方のコツ
(1)あいまい言葉を使わない 次のような「あいまい言葉」は、「発達障害」を疑われる子どもには使わないほうが無難です。 ・ちゃんと、きちんと ・しっかり ・もうすぐ ・早く ・あとで、そのうち ・大きな、小さな ・あれ、それ など (2)記憶に残るように わかりやすく、記憶に残りやすい伝え方には、コツがあります。 ・「お願いしたいことが二つあります」と、最初に言うことの数を伝えます。 ・「明日はスイミングを休みます」と、要点から言うのも有効です。 ・「明日、どうするんだっけ?」などと、伝えたことを復唱させる と確実です。
「好き」をたくさん つくっておこう
<見る、聞くだけでなく感想を言い合う> 子どもが興味をもっていることはなんでしょう。そのことについて、おおいに雑談しましょう。将来の職業に結びつけるためではありません。好きなことに熱中するのは前頭葉の刺激になり、こころの脳を育てることができるうえ、将来、子どものこころの支えになるからです。 たとえゲームでも、向き合い方しだいです。なぜそのゲームが楽しいのか、どんなキャラクターやストーリーなのかを話すことで、脳が活発に働きます。 読書やスポーツなども、やるだけでなく、感想などを話し合うことが脳の発達には有効です。 <子どもといっしょにおもしろがろう> 感想を言うには、親も正面からとりくむこと。子どもに合わせようとした中途半端な感想では、子どももやる気を失い、話す気がなくなるかもしれません。 例えば、子どもが好きなゲームをいっしょにやってみる、好きな映画をいっしょに観にいく、絵本でもなんでも読んでみるなど。そして映像などで見たり聞いたりしたものは、実際にふれる機会をもうけましょう。 好きなものをたくさんつくっておくことは、こころを強く明るくしますし、人生を豊かにします。
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