子どもの発達障害を疑う前に…家族間の「コミュニケーション」を見直すべき理由
「発達障害」を疑う前に、家族のコミュニケーションを見直してみませんか?
以前に比べよく耳にするようになった「発達障害」という言葉。その結果、他よりも少し変わっている子や、大人にとって扱いづらい子、期待通りに育っていない子が発達障害と疑われる場面が増えているのではないでしょうか? 【マンガ】「どうして、みんなみたいに書けないんだろう…?」およそ30人に1人。「読み書き障害」を知っていますか? そんな中で、自分の子どもが集団行動が苦手だったり、落ち着きが無かったりなどして「もしかして、発達障害かも?」と感じた時に、一体、親はどうするべきなのか…。 そこで今回は、「発達障害のような症状」の原因や、困りごとへの対処法、どう育てていけばよいかを詳しく説明した書籍『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』をご紹介します。 子どもの発達障害を疑う前に、まずは家庭で見直すべき事があるのだそう。それは「コミュニケーション」だといいます。その意味とは?
【コミュニ ケーション】雑談が子どもを精神的に安定させる
なにげない会話がこころの脳を育てます。こころの脳が育っていくと、子どもは精神的に安定してきます。日ごろから、親子で楽しくコミュニケーションをとるようにしましょう。 <コミュニケーションが不足すると> 子どもとのコミュニケーションが不足すると、子どもは話すのをあきらめてしまいます。やがて聞く、反応するなどのコミュニケーションもとらなくなります。「発達障害」のようなようすです。 楽しい会話を知らない、感情の表出をとめられていた、親が子どもの言いたいことを先回りして言うようにしていたなどの理由で、コミュニケーションをとるのが苦手になる。
コミュニケーションの 基本は雑談
コミュニケーションがうまくとれない子どもは「発達障害」による社会性の障害を疑われかねません。しかし、親子のコミュニケーション不足が原因で、コミュニケーションのとり方が子どもの身についていないことがあります。 親子で、日ごろからなにげない会話をしましょう。こころの脳を育てることにつながります。 まず子どもの話を聞きましょう。とりとめのない話でも聞くことが大切です。忙しくても「あとで!」とつきはなさず、少しの間でいいので耳を傾けましょう。その余裕もないなら「晩ごはんのあとで」などと具体的に伝えます。 <楽しい雑談を> おしゃべりは何歳になっても楽しいもの。子どもにも、その楽しい体験をさせましょう。お説教やお小言はやめ、とりとめのない雑談をしましょう。 【ポイント】子どもの話を否定しない くだらない、バカみたい、などと否定しない 【ポイント】親が決めたことを強制しない 子どもの希望や考えを聞かずに勝手に決めない 【ポイント】子どもの話をさえぎらない 途中でさえぎられると話す気がなくなる。最後まで聞こう