“黄金パンツ”の92歳ラガーマンが貫く「生涯現役」 40歳以上のラグビーチーム「不惑倶楽部」とは?
・40代は白パンツ……まだまだ青二才。 ・50代は紺パンツ……一人前の顔をしていますが、まだまだです。 ・60代は赤パンツ……ようやく人間扱いされます。 ・70代は黄パンツ……人間を通り越して化け物に見えます。 ・80代は紫パンツ……化け物です。神々しくもあります。 ・90代はゴールドパンツ……こうなったら100歳までお願いします。 ここでいう年齢は「数え年」です。昔の日本では、生まれた年が1歳でした。その後、正月を迎えるたびに1歳ずつ年齢を重ねていきます。
ぼくは1932年生まれなので、2021年の新年に不惑倶楽部では90歳を迎えました。新年最初の試合で名前入りのゴールドパンツをもらったときには、本当にうれしかったですね。 これらのパンツの色によって、試合のルールが違ってきます。年代混成で試合するとき、たとえば1つまたは2つ上の年代にはタックルしない(例:白パンツは、2つ上の赤パンツにタックルしてはいけない。紫パンツ以上のプレーヤーには、1つ下の黄パンツもタックルなし)などがあります。
それは中高年が安全にラグビーをするためであり、長く生涯スポーツとしてラグビーを楽しむためのマナーにもなっています。ぼくが長くラグビーを続けてこられた背景には、こういった不惑ルールもあったのです。
永山 隆一 :医師