老齢年金の《額面》と《手取り》とは?「厚生年金と国民年金」みんなの平均はひと月いくらかチェック
資産運用や貯蓄を活用して老後資金を確保することが大切
今回は、老後の生活設計における「年金の位置づけ」に関する意識調査の結果や、年金制度の盲点、令和の年金エイジが受け取る老齢年金の平均額に関するデータを眺めてきました。 意識調査の結果からは、公的年金だけに頼って生活しようと考える人は約4人に1人程度でした。 筆者が資産運用の相談を受ける中でも、若い世代は運用に前向きな考えを持つ人が多い一方、50歳代や60歳代からの相談も増えています。特に公的年金の受給見込み額を確認した際に、老後資金が不足するのではと不安を感じて相談に来るケースが多いです。 「人生100年時代」とも言われる現代では、50歳はまだ折り返し地点です。老後が長くなる分、生活費や医療費がかさむ可能性があるため、不安を抱くのは自然なことかもしれません。 また、年金を受給しても、そこから税金や社会保険料が引かれるため、実際に手元に残る金額は受給額そのままとは限りません。 こうした状況を踏まえると、公的年金だけに頼るのではなく、資産運用や貯蓄を活用して老後資金を確保することが大切だと言えるでしょう。早めに老後準備を進めることで、より安心した老後生活を送ることができるはずです。 ※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
・財務省「第2 一般会計」 ・厚生労働省「生活設計と年金に関する世論調査(主な調査結果)」 ・厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」 ・日本年金機構「年金振込通知書」 ・山口市「個人市・県民税(個人住民税)・森林環境税(国税)の公的年金からの特別徴収(引き去り)について」 ・厚生労働省「介護保険制度の概要」 ・厚生労働省「高齢期における年金制度」2023年10月24日 ・豊中市「公的年金からの特別徴収額が10月から急に高くなったのはなぜですか」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・企業年金連合会「第一号厚生年金被保険者」
山本 大樹