【パリオリンピック バドミントン】シングルスの奈良岡、西本、山口、大堀は決勝トーナメントへ!〈
パリ2024オリンピック・バドミントン競技の5日目。午前・午後のセッションでは、男女シングルス、男子ダブルスの予選リーグが行なわれた。男子シングルスの奈良岡功大、西本拳太、女子シングルスの山口茜、大堀彩は予選リーグを突破し、決勝トーナメント進出を決めている。 薄氷の勝利をものにしたのは、3度目のオリンピックを戦う山口茜。世界ランキング31位のミシェル・リーに、第1ゲーム20-17から逆転でゲームを奪われると、第2ゲームも10-15と最大5点差をつけられる苦しい展開に。「今回は予選リーグ敗退なのか…」と敗戦も頭によぎったというが、ここからねばり強さを発揮した。相手のスマッシュに食らいつきながら、積極的な配球も随所に見せ、じりじりと挽回。16オールでつかまえ、第2ゲームを21-17でものにすると、ファイナルゲームも11-10のインターバル後にスピードを上げて、突き放した。 山口は苦しみながらも決勝トーナメント進出を決め、次は8強入りをかけてタイのスパニダ・カテトンと対戦する。この日の反省を生かし、「向かっていくだけ。思い切ってやっていけたら」と話した。 また、同じく女子シングルスの大堀彩、男子シングルスの奈良岡功大、西本拳太はストレートの快勝で決勝トーナメント進出を決めている。 男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾は、予選リーグ2勝目をめざして最終戦に臨んだが、デンマークペアに敗れ、リーグ1勝でパリオリンピックを終えた。今後については、保木、小林ともに「大会が始まる前はまだまだやれると思っていたけれど、この舞台を経験して考えが変わるかもしれない。どうなるかわからないけれど、いったん休んで考えたい」と話した。 【男子シングルス】 ▼予選リーグ 西本拳太(日本)②〔21-14、21-18〕0●ブライアン・ヤン(カナダ)53分 奈良岡功大(日本)②〔21-10、21-16〕0●全奕陳(韓国)51分 ▼決勝トーナメント・1回戦 西本拳太 - クンラビット・ビティサラン(タイ) 奈良岡功大 - 周天成(台湾) 【女子シングルス】 ▼予選リーグ 山口茜(日本)②〔22-24、21-17、21-12〕1●ミシェル・リー(カナダ)78分 大堀彩(日本)②〔21-12、21-8〕0●イネス・ルシア・カスティーロ(ペルー)34分 ▼決勝トーナメント・1回戦 山口茜 - スパニダ・カテソン(タイ) 大堀彩 - イェオ・ジャミン(シンガポール) 【男子ダブルス】 ▼予選リーグ 保木卓朗/小林優吾(日本)●0〔19-21、20-22〕②アストルップ/ラスムセン(デンマーク)46分
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images