新春単独インタビュー ヤクルト・村上宗隆、日本ラストイヤーも個人よりチームの目標優先「優勝するために僕が活躍する」 勝負の2025年、あえて個人目標掲げず
己を信じ、再び頂点に立つ―。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が新春を迎え、サンケイスポーツの単独インタビューに応じた。昨季はセ・リーグ本塁打王(33)と打点王(86)に輝いたが、チームは2年連続リーグ5位と低迷。責任を感じ「自分を信じる力」の大切さに改めて気づいた。今オフにはポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが確実だが、メジャーへの思いは一旦封印。日本ラストイヤーは「リーグ優勝」「日本一」だけに集中し、身をささげる覚悟を示した。(取材構成・赤尾裕希) 村上の胸には期する思いがある。昨季はチームが2年連続リーグ5位と低迷。プロ8年目の今季はあえて個人の目標は掲げず、頂点に立つことだけを見据えて戦う。 「優勝するために自分ができることをやる、というシンプルな目標で今年は頑張りたい。三冠王を取れたとしても5位では面白くない。優勝するために僕が活躍する。それだけですね」 昨季はセ・リーグ本塁打王と打点王に輝いたが、主砲として大きな責任を感じた。今季やるべきことは明白。勝利に導く一打、一発を放つだけだ。 「自分の成績がチームに直結しているというのはすごく感じましたし、また勝つためには僕がしっかりとチームのためにやっていかないといけない。負けているときに勝ちに導ける選手が1人でもいればまた変わっていたし、その存在になれなかった。チームと一緒に自分も下を向いてしまったところがあったので、そこはすごく反省点。まず自分のコントロールができていなかった」 気づいたこともあった。周りや相手は関係ない。やるのは自分自身。己を信じ、見つめ直した先に結果がついてくる。 「人に頼ってばかりでは駄目だなと思った。自分のことを一番知っているのは自分という考えは大事な部分であって、やっぱり自分を信じる力が大切だというのは、失敗して気づきました。シーズンが終わって、人と比べるのは自分の中では必要ないことだと気づいた。もう一回原点に立ち返って、しっかり自分と向き合って、自分のスタイルを見つめ直していきたい」 心技体―。全てが重要になる。2022年に三冠王に輝くなど数々の偉業を成し遂げてきた。活躍するためには何が必要なのかを自問自答する。