レアルの遠征から外れた久保建英が今季トップチームでプレーする可能性は消滅したのか?
今夏にスペインの名門レアル・マドリードの一員になった日本代表MF久保建英(18)が、トップチームの遠征メンバーから初めて外れた。 レアル・マドリードは日本時間8日未明に、南野拓実(24)と奥川雅也(23)の日本人アタッカーが所属するレッドブル・ザルツブルクとのプレシーズンマッチに臨んだ。久保はオーストリアへ遠征した招集メンバー20人のなかに名を連ねず、今シーズンの主戦場となる予定のBチーム、レアル・マドリード・カスティージャの練習に初めて参加した。 ザルツブルク戦に招集されたメンバーには、キャプテンのDFセルヒオ・ラモス(33)、MFトニ・クロース(29)、FWカリム・ベンゼマ(31)らの主力に加えて、故障していたGKティボー・クルトワ(27)、コパ・アメリカ2019に出場していた関係で合流が遅れていたDFエデル・ミリトン(21)、MFカゼミーロ(27)のブラジル代表組も復帰した。 一方で去就が不透明な状況にあるFWガレス・ベイル(30)とMFハメス・ロドリゲス(28)、コンディションが思わしくないMFルカ・モドリッチ(33)や他の故障者も選外となった。20人のメンバー構成を見ても、今月17日に開幕が迫った新シーズンへ向けて最終的な調整に入ったことがわかる。 久保はカナダ・モントリオールで行われたサマーキャンプからトップチームに帯同。バイエルン・ミュンヘン、アーセナル、アトレティコ・マドリードと対戦した北米遠征に続いて、トッテナム・ホットスパー、フェネルバフチェと対戦したドイツ遠征のメンバー入りも果たした。 いずれも途中出場ながら、プレシーズンマッチではアーセナル戦を除く4試合でピッチに立った。合計103分間のプレーでゴールこそあげられなかったが、攻撃面で印象的なプレーを何度も披露。マドリードを拠点とするスポーツ紙『アス』は、久保をポジティブに評価している。 「結果として報われていないが、いくつかの瞬間でクオリティーを発揮し、彼がもつ才能を見せた」 ここにきての招集外を、悲観的にとらえる必要はないだろう。あくまでも契約した当初の予定通り、今月25日に開幕する3部リーグに相当のセグンダ・ディビシオンBの戦いへ向けて、主戦場となるレアル・マドリード・カスティージャに満を持して合流したことになる。