2025年の原付問題とCNを同時に解決! スズキe-POは「新しい乗り物」だ……〈多事走論〉from Nom
たとえば、モーターサイクルショーなどのビッグイベントの際、会場直近の駐車場はすぐに満車になり、一駅、二駅離れた駐車場にクルマを停めて電車などで会場まで行くなんていうことも多々あります。そんなとき、e-POを積載していれば、多少離れている駐車場(その分、空いていて待ち時間などもない)にクルマを停めて、会場までe-POで行くなんていう芸当もできてしまいます。 そして忘れてはいけないのが、e-POはフル電動で走行可能な「原付」だということ。従来の原付ほどの走行性能はありませんが、電動アシスト自転車をはるかに超える性能を持っているので、ある程度の距離を走っても身体への負担は格段に小さくなります。つまり楽チンです。 しかも、現在の大きな課題であるCNもしっかり実現した乗り物であるということは、新しい価値観を提供しているとも言えるのではないでしょうか。 試乗会場に参加していたスズキ二輪の濱本社長は、「いままでにないまったく新しい乗り物ですから、バイクに触れたことのない人たちに知ってもらって、e-POのメリット、魅力を感じて欲しいと思います。ですから、発売されたら東京などの大きな都市で試乗会を積極的に行って、e-POの周知を徹底したいと考えています。そして、販売店の店頭に並べて実際に見て、触ってもらいたいと思っています」と語ってくださいました。 ──コロナ禍以降、自転車通勤をする若いビジネスマンが増えているが、e-POなら汗だくになって会社に到着、なんてことも防げる。 e-POは一例で、CNという難題をクリアするために、いま各メーカーのエンジニアは日夜、頭を悩ませ、さまざまなアイデアを思い浮かべながらチャレンジしていることと思います。 それは、従来のバイクの枠や価値観を超えた「新しい乗り物」を生み出す大きな力になっていくのではないか。e-POを目の前にしてそんなことを思いました。 また、いま東京などではナンバーも付けず、ヘルメットもかぶらないまま堂々と公道を走る「違法電動モペッド」が見受けられます。安全性ももちろんですが、バイクという乗り物が社会に適正に受け入れられるためにも、法に則った乗り物の存在感が大きくなって欲しいと強く思います。 e-POが正式発表され、それが人々にどのように受け止められるのか。いまからそれが、とても楽しみです。