「青いラベル」の焼き肉のたれ、パッケージを変えると売り上げ8倍 パッケージマーケティングの力とは
◆世代交代への思い
----会長であるお父様は、松浦さんのやり方についてはどのように見ておられますか? 2005年の社長就任の頃は、よくケンカしていましたね。 父は今でも、「頭と価格を下げろ」と言い続けていますし、「研修に行ったり本なんか書いたりしてる暇があったら、営業に回れ」とも。 パッケージ松浦は、昔は「パッケージ卸売業」でした。 でも今は、「パッケージマーケティング業」と名乗っています。 社会も会社のあり方も、まったく変わっているのです。 怒られてもぶつかっても、変えるところは変えていかなければいけないと思っています。 理想としては、ちゃんと数字を出して「やっぱりお前が正しかった」と言ってもらえるようにするのが一番いいと考えています。 ----将来的に会社を次の代に承継するとしたら、どのような形になるとお考えですか? 高校生の娘が一人います。 継いでくれるなら嬉しいですが、理系で研究職に進みたいようなので、難しいかもしれませんね。 誰が継ぐにしても、社風がいい状態で次に渡したいし、顧客が増え、売り上げや利益が残り続ける仕組みを確立して引き継ぎたいと思っています。
■プロフィール
1974年、徳島県生まれ。広島大学理学部を1997年に卒業後、大手パッケージメーカーの大塚包装工業に入社。2002年、パッケージ松浦に入社。2005年4月に創業者である父の後を継いで同社代表取締役社長に就任。売り上げを伸ばすためのパッケージ資材やブランディングの提案を行うとともに、ブログやセミナー、講演などでパッケージマーケティングについて発信を続ける。著書に『売上がグングン伸びるパッケージ戦略』『売れるパッケージ5つの法則と70の事例』。徳島県中小企業家同友会、日創研徳島経営研究会、盛和塾〈徳島〉、四究会所属。