高田文夫が人生を語り始めた お笑い、映画、歌謡、雑誌編集…「芸能の申し子」 水道橋博士の藝人余録 /8
余話ですが、この本を読んでいて思い出さずにはいられないのが今から四半世紀前に出た『新潮45』別冊北野武責任編集『コマネチ!』だ。あの時、新潮社はコマネチ資金でビルを建て変えたと言われるほど増刷を続け、稼ぎに稼ぎまくった。 翻って、高田文夫版『コマネチ!』たる『月刊Takada』も発売1週間で重版決定という快挙。『コマネチ!』はその後、パート2が刊行され、文庫化もされて長く親しまれたが「たけし新潮社版権引き上げ事件!」により今では古本でしか入手できなくなった。 願わくば『月刊Takada』のパート2にこそ、現役の漫才師として執筆陣に名乗り出て、センセーから「勝手にしやがれ!」、そして「戻る気になりゃいつでもおいでよ!」と言われたいのだ。 すいどうばしはかせ 1962年、岡山県生まれ。お笑い芸人。玉袋筋太郎とのコンビで「浅草キッド」を結成。独自の批評精神を発揮したエッセーなどでも注目され、著書に『藝人春秋』1~3、『水道橋博士の異常な愛情』ほか多数ある 6月25日発売の「サンデー毎日 7月7日号」には、ほかにも「怒涛のステルス増税が家計を襲う」「2024年都知事選 水面下でうごめく小池百合子と蓮舫の組織票」「2024年度版 熱中症にならない酷暑対策」などの記事も掲載しています。