リオ五輪・レスリング日本代表選手の報告会(全文)リオの成果と東京の抱負
日本レスリング協会は31日、東京の明治記念館で、リオデジャネイロ五輪のレスリング日本代表選手団の報告会を開いた。女子フリースタイル58キロ級で4大会連続金メダルを獲得した伊調馨選手や女子フリースタイル53キロ級で4連覇はならなかったが銀メダルを獲得した吉田沙保里選手ら出場選手をはじめ、コーチ陣や協会関係者らが出席し、リオ五輪の成果と東京五輪への抱負を語った。
吉田、伊調、大田選手からの報告
司会:まず初めに、日本選手団の主将を務めたのは、レスリング競技からは初めて出ました、大役を務めました、そして本人は4連覇ならず流したあの涙に、私たちは大変多くのことを学びました。ミスターベースボールが長嶋茂雄さんならば、ミス女子レスリングはこの人です。吉田沙保里選手。 吉田:こんばんは。本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。そして、オリンピックでのたくさんの応援、本当にありがとうございました。今回、4連覇を目指していましたが、銀メダルに終わってしまいました。終わったすぐは本当に悔しくて、何回も泣きましたが、たくさんの方に胸を張って帰ってきてくださいと、笑顔で帰ってきてくださいという言葉をもらって、私はなんとか元気を出すことができて、日本に帰ってくることができました。今はこの銀メダルをとても新鮮に思い、大好きです。また次の道に向かって頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。 司会:温かい拍手をありがとうございました。オリンピック女子選手として前人未踏の4連覇。試合当日、初めて痛み止めの注射を両肩に打って臨んだことも、あとから知りました。たとえ体がきつくても、心の体力は誰にも負けません。奇跡の3秒からの大逆転劇。伊調馨選手。 伊調:皆さんこんばんは。本当にたくさんの応援をいただき、金メダルを取ることができました。納得のいくレスリングはできませんでしたが、今後、頑張っていこうと思います。これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました。 司会:伊調さんらしいです。次は男子いきます。グレコです。オリンピック初めて出ました。銀メダルです。初戦、ロンドンの金メダリストに逆転勝ち。2回戦は昨年の世界選手権チャンピオンに1ポイントも与えず勝って、準々決勝では昨年世界選手権3位にも完封勝ち。準決勝でロンドンの銀メダリストにフォール勝ち。とんとん、とんとん勝ち上がって、決勝は昨年の世界選手権のチャンピオン、キューバに負けましたが、グレコ復活の希望の星は、忍者レスラー、ALSOK所属、22歳、太田忍。 太田:こんばんは、太田忍です。皆さんのたくさんの応援のおかげで、16大会続けてメダルを守り抜くことができました。個人的には銀メダルという悔しい結果に終わりましたが、2020年の東京オリンピックでは必ず、このメダルよりもいい色の金メダルというメダルを獲得することを目指して、これからも頑張っていこうと思います。本日はありがとうございました。