ボクシングを再興する会が会見(全文1)「接戦した場合、やっぱり奈良やな」
日本連盟は流用の隠蔽について何一つ説明していない
戸田:続いて、告発状を提出したあとに日本連盟のほうから発表された反論の一部について、われわれの見解について説明させていただきたいと思います。まず、アスリート助成金の不正流用についてなんですけれども、まずアスリート助成金の不正流用については、山根会長、日本連盟はじめ、事実については認めているといった状況にはなってございます。しかしながら、これに対して山根会長は成松選手を名指しで批判するなどの行為に出ているといった状況だと理解しております。 成松選手は現役の選手でありながら、今回の告発に仮に、加担したということで選手生命が危ぶまれる危険があるという中で、われわれに協力をしていただいたという点を捉えて、われわれはもう深く称賛、敬意を表しているというような状況になります。 ただ、この一連の状況については、日本連盟はもう報道に出ている不正流用の隠蔽については、何一つ説明をしていないといった状況になっております。今回、一部の報道では音声も流れていて、不正流用に関与した幹部としては、吉森照夫副会長や、内海祥子常務理事が関与しているというような状況の中で、内海祥子常務理事に関しては、副事務局長という立場で、総務一般を携わっている人間であり、吉森照夫副会長に関しては弁護士という立場でございますので、この不正流用の隠蔽というのが違法行為になることは明確に認識していたというふうにわれわれは考えております。そのような中で、成松選手が明確に拒否をしているにもかかわらず、問題の隠蔽を図ったということは極めて大きな問題だというふうに捉えております。日本連盟においては、山根会長だけではなく、山根会長の周りの理事においても、コンプライアンスを徹底して遂行するというふうな意識に欠けているのではないかというふうに感じている次第でございます。 また、次にコーチの謝金についてなんですけれども、日本連盟は韓国のインチョン合宿の際の謝金について、平野コーチを名指しして、内海常務理事が強制的に2万円を徴収したかのような虚偽の説明文書を提出している。このような虚偽の説明にだまされないでくださいと批判をされておりますが、平野コーチは決して虚偽の文書を提出しているわけではございません。平野コーチが告発状と共に提出した証言書では、3万円の日当が振り込まれたコーチから、内海祥子常務理事が2万円を徴収した現場を目撃したと述べているにとどまっており、強制的に徴収したというようなことはまったく述べておりません。 平野コーチとは別のコーチの証言協力者の方が、無言の圧力から断れなかったという証言書を提出しているにとどまっております。それにもかかわらず、日本連盟は反論文で告発の具体的内容は分かりませんと述べていたにもかかわらず、平野コーチの証言が虚偽だというようなことを決めつけて公表するというような態度に、関係者意見を十分に確認しないまま、自己の見解と異なれば一方的に虚偽と決めつけるようなところに、やはり日本連盟の組織としての問題点があるのではないかというふうに感じております。次、審判不正については、仁多見のほうから説明をさせていただきます。