いくら稼いで、いくら使ってる? イギリス王室のお財布事情を調査
チャールズ国王は弟アンドルー王子を養っている状態?
私的警護の費用だけで年間5億円以上 国王の私費についても少し目を向けてみよう。公式に発表されている数字ではないが、現在チャールズ国王はロイヤルロッジに住み続ける弟アンドルー王子のために年間300万ポンド(約5億7,088万)以上の費用を負担していると言われている。 2019年にエプスタイン事件への関与で公務を退いたアンドルー王子。このため、2022年よりアンドルー王子は納税者から資金提供を受けたロンドン警視庁の保護を剥奪されており、代わりに民間の警備員が王子を警護していると言われている。この年間300万ポンドと推定される警護費に加え、家政婦や庭師の費用をチャールズ国王が支払っているとされている。
アンドルー王子が住むロイヤルロッジとは?
王室所有の50億円超の大邸宅 そもそもなぜチャールズ国王が現在弟の費用を負担しているかというと、アンドルー王子が、明らかな収入源がないにもかかわらず、市場価値でおよそ3,000万ポンド(約57億円)と言われるロイヤルロッジに住み続けているから。チャールズ国王は以前ヘンリー王子とメーガン妃が住んでいたフロッグモア・コテージに移る選択肢を提示したが、アンドルー王子は格下げだとそれを断ったという。 2003年に母エリザベス女王と結んだ75年間の賃貸契約を振りかざして、決して出ていこうとしない頑なな弟の態度に手を焼いていた国王だが、この夏動きが。メディアは同邸宅の警備員の契約を11月以降は更新しないというチャールズ国王の決定を報道。アンドルー王子退去後はロイヤルロッジを年間100万ポンドで貸し出す計画も噂されている。
気になるアンドルー王子の収入源
軍人年金2万ポンド(約380万)だけが頼り?! 現役ワーキングロイヤルだった時代には年間約25万ポンド(約4,768万円)を受け取っていたアンドルー王子だが、現在の主な収入源は不明。2017年の推定純資産額は500万ポンド(約9億5,000万円)と発表されていたが、その後、性的暴行訴訟で1200万ポンド(約22億8,920万円)の和解金の支払いが生じている(一部は母エリザベス女王が負担したという)。年間約2万ポンド(約380万)の軍人年金は受給していると言われているが、これでは前述の莫大な費用を賄うのは難しいだろう。 写真/2024年3月にロイヤルロッジのあるウィンザー・グレート・パーク内で乗馬を楽しむ様子が撮影されたアンドルー王子。「退去? そんなの聞いてないよ」という王子の声が聞こえてきそう。