いくら稼いで、いくら使ってる? イギリス王室のお財布事情を調査
表には出てこない高額な王室防衛費も納税者が負担している
年間数千万ポンド(数十億円)と言われるが非公開 イギリス王室に係る費用として近年急速に増大していると言われているのが彼らの安全を守るための24時間体制の警備費用だ。これは王室助成金には含まれていない。7月にアメリカでトランプ前大統領が襲撃された時には、その場で射殺された銃撃犯トーマス・クルックスが王室メンバーもターゲット候補として検索していたことが判明し緊張が走った。 英紙ガーディアンは以前、内務省に対して王室防衛費に関する情報開示を求めて裁判を起こしたが、この試みは却下されている。
メーガン妃とヘンリー王子はイギリス王室から援助を得ている?
ソブリン・グラントは受け取っていない 2020年1月に高位王族引退を表明したヘンリー王子とメーガン妃夫妻。現在アメリカのカリフォルニア州に住まいを構える2人は、自分たちが以後は王室助成金を受け取らず、SpotifyやNetflixと大型の契約を交わし、回顧録の出版などで経済的に自立していることをアピールしている。 息子のことが気にかかるチャールズ国王が現在も私的財産から援助しているのでは?という疑問が残るが、チャールズ皇太子(当時)の宮殿だったクラレンス・ハウスはサセックス公爵夫妻が王室を離脱する際にまとまった額を支援し、それは2020年夏に終了したと発表している。 しかし、チャールズ国王がこの先も夫妻を経済的に見放し続けるかどうかは不明だ。王室伝記作家ロバート・ジョブソンは新著『Catherine The Princess of Wales』の中で、チャールズ国王は次男ヘンリー王子との関係修復に前向きであり、「お金がなくなったら」彼らが一体どうするかを「心配している」と述べている。
ヘンリー王子は近々多額の遺産を相続予定
40歳の誕生日に、曾祖母の基金から13億円以上を受け取ることに 9月15日に40歳を迎えるヘンリー王子。そのあかつきには故エリザベス女王の母で、ヘンリー王子の曽祖母にあたるクイーンマザー(エリザベス王太后)が1994年に設立した信託基金から700万ポンド(約13億円)を受け取る予定だと言われている。 これだけあれば当面はしのげそうに思えるが、メーガン妃とヘンリー王子が暮らす米カリフォルニア州サンタ・バーバラにあるモンテシートの1,470万ドル(約21億円)の豪邸は維持費だけで年間1億円を超え、一家の警備費用も年間数億円かかると言われているため、一瞬で消えてしまいそうだ。