ゾウ2頭倒す最強毒ガエルも!サンシャイン水族館、最後の “毒” シリーズ「もうどく展 極」
豊島区東池袋の「サンシャイン水族館」にて3月15日、生き物たちの “毒” をテーマにした特別展の最終章「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」がスタートした。 【写真】海洋生物界最強「サザナミハギ」や実は「ニホンウナギ」も…「もうどく展 極」の毒生物たち 「もうどく展」とは、2014年から過去3回開催され、累計動員数約65万人を記録した特別展の大人気シリーズ。第3弾の「極」は「もうどく展」としては4回目で、生存戦略のために毒を持った約30種類の生き物を展示。毒の種類や成分、毒のある部位などと一緒に同館独自に設定した毒レベルと、その生き物との遭遇度などを記載した解説パネルで紹介していく。過去に海外旅行客も多かったことから、今回は解説に英語も併記する気合いの入れようだ。
一番最初の水槽に解説パネルの見方と共に、キャッチーな毒生物「サザナミフグ」と、180gの塩が乗ったてんびんを展示。塩の半数致死量(LD50)=実験動物の半数が死んでしまう値は3g/kg(体重1kgあたり3g)なので、体重60kgの大人は180gの塩を食べると死んでしまう可能性がある。つまり、量によっては塩も毒になることを示しているのだ。
特別展を担当した三田優治さんは「今回は “最終章” と題していて、もうどく展の名を冠する特別展はこれで最後。そもそも毒とは何だろうという、本質に踏み込んでいくような展示になっている。もうひとつのテーマは “毒を利用する生き物” で、毒と薬は紙一重ということも紹介したい」と説明。
展示を進んでいくと、海洋生物界最強の毒のマイトトキシンを持つ「サザナミハギ」、1匹でゾウ2頭の致死量に相当する毒を持つ「モウドクフキヤガエル」、肝臓や筋肉に強力な毒を持ち死亡例もある「アオブダイ」など、いかにも恐ろしい毒生物がいっぱい。映画『ファインディング・ドリー』主人公のモデルになった「ナンヨウハギ」や、滋養強壮食として知られる「ニホンウナギ」など、一見毒があるとは思えない生き物も展示されている。