アンチェロッティ、PKキッカーの座を譲ったエンバペについて「最も大きな才能を持つ選手が利他主義の行動を取る…素晴らしいじゃないか」
レアル・マドリーは4日にラ・リーガ第19節分、敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、“大聖堂”の愛称で知られるアスレティックホームでの一戦が、非常に厳しいものになると語っている。 「いつものように厳しい試合になるだろう。素晴らしいチームを相手に、素晴らしい雰囲気の中で戦うことになる。しかし私たちは良い調子だし、自分たちの最高の力を引き出したいと思う。私たちの目標は勝利すること、最高の自分たちを引き出すことにほかならない」 「アスレティックは素晴らしいプレーを見せている。彼らには見事なクオリティーと組織力がある。スペイン最高のチームの一つだよ」 前試合のヘタフェ戦ではMFジュード・ベリンガム、FWキリアン・エンバペがゴールを決めて、2-0の勝利を収めたレアル・マドリー。リヴァプール戦でPKを外したエンバペが「君が蹴るんだ」と、PKキッカーの役割をベリンガムやFWロドリゴに譲ったことが話題となったが、アンチェロッティ監督はそん振る舞いを好意的に受け止めているようだ。 「ベリンガムとエンバペのどちらがPKキッカーを務めるべきかは明日に決めさせてもらう。より良いコンディションの選手が蹴ることになるだろう。私は別に、議論すべきテーマであるとは思っていないよ。エンバペがヘタフェ戦で見せた振る舞いは、自信がないためだと捉える人もいるかもしれない。しかし私たちは、それを利他主義の振る舞いと捉えている。私たちにとってはとても大切で、大きく評価すべき行動だ」 「私たちは利他主義の振る舞いを評価している。なぜならば、彼はあれだけ並外れた才能を、最も素晴らしいと言えるかもしれない才能を、チームのために使おうとしているのだから。チームやチームメートにとって素晴らしいことだし、全員が彼のことを評価をしている。才能と利他主義が共存しているならば、正しい道を歩んでいるよ」