2024年の真の流行語は「アザラシ幼稚園」? 本にも予約が殺到したアザラシ人気の秘密
――『アザラシまるごとBOOK』ではそういったことも意識していますか? もちろん、環境問題に目を向けてほしいという願いは込めましたし、アザラシの感情、表情、個性を伝えることは意識しましたが、いきなり「環境を守りましょう」「個性に注目して読んでください」と言ってもつまらないので、まずはとにかく「かわいい!」と思ってもらうのが一番です。 お子さんと一緒に読むときには、「アザラシ幼稚園のかわいいアザラシたちは、なぜここにいると思う?」「人間が海に捨てたゴミが原因で、大けがをしてしまって助けられたんだよ」といった会話もしていただければ、なおうれしいです。 人間が原因でかわいいアザラシたちがつらい目にあってしまったこと、そうならないように人間は何をするべきなのか、何をしてはいけないのか、そんな学びのきっかけにしていただければ、これほどよろこばしいことはありません。 「かわいい!」を入り口に、アザラシのことを今までよりちょっとだけ深く知っていただければと思います。
nobico(のびこ)編集部