スターダム鈴季すずがはじめて地元・宮崎へ。否定的な声を打ち消した、念願の故郷凱旋試合!
「プロレスラーになりたくて宮崎を出ていったとき、地元凱旋ができてこんなにたくさんの人に応援してもらえるなんて思ってなかった」
大会オープニングでは、テレビ宮崎とのコラボにより、初めてプロレスを見るという観客のために “身体を張って”彼女みずからルール説明。だからこそ、AZMとのスピーディーな闘いにも観衆はついてこれたのではかろうか。タイトルマッチ並みに白熱した闘いは、鈴季が得意のジャーマン・スープレックス・ホールドを決めて勝利。プロレスラーとして650試合以上闘い、ようやくたどり着いた地元でのリング。試合後には万雷の拍手とスズコールが降り注いだ。 「マジでみんなの応援が力になりました! やっぱりAZMってすげえわ。すごすぎて試合内容おぼえてないくらいだけど、スズコールがすごい力になったし、頑張れましたね。地元でプロレスするって、ホント特別。感極まりました。プロレスラーになりたくて宮崎を出ていったとき、地元凱旋ができてこんなにたくさんの人に応援してもらえるなんて思ってなかった。中学を出てプロレスラーになると言ったとき、必ずしも『応援するよ』『頑張ってね』という声ばかりじゃなかったんですよ。なかには『できるわけないよ』『すぐ帰ってくるでしょ』と言ってた人もいたから。私がちゃらんぽらんだったこともあるけど、成長して大きくなった姿を見せたい、否定的だった人には、おい見たか!って顔をしたい。それが今日、できたかなって思います(笑)」 会場では、家族や友人も一緒に鈴季の晴れ姿を見守った。 「ハイ、みんな来てくれました。お父さん、お母さん、お姉ちゃん、親戚のみんな。ばあちゃんとかもね。場外乱闘にいったら目の前にばあちゃんいてさ。ばあちゃんに『オマエどけ!』とか言っちゃった(笑)」 スターダムは10・31高松から11・4宮崎にかけて四国から九州をサーキット。このツアー中、11・2宗像が福岡出身の舞華、葉月、コグマの凱旋興行だった。舞華たちの凱旋試合は毎年のようにおこなわれており、そして今回はじめて、宮崎初上陸とともに鈴季の凱旋試合が実現した。この成功により、宮崎大会が恒例化していくことも考えられる。 「ぜひ恒例にしたいですね! また帰ってこられるように頑張りたい。リング上でも言ったけど、来年こそは(ワールド・オブ・スターダム王座の)チャンピオンベルト巻いた状態で帰ってきたいなと思いました!」 選手のモチベーションアップにもつながる凱旋試合。スターダム宮崎大会は、プロレス興行が決して多くない地域という実情があるだけに、地方&プロレス界活性化のためにも有意義な大会になる可能性がある。 ちなみに、スターダムでは11・30下野が羽南&吏南&妃南の凱旋興行。これまでは宇都宮で試合をしてきたが、下野市は正真正銘、3姉妹の出身地。こちらの大会も期待したい。 インタビュアー:新井宏
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