2024年度の年金額「厚生年金の夫婦」と「国民年金の夫婦」の平均年金月額はいくらか
年金を金融機関などの口座振込で受け取っている方に向けて、毎年6月に郵送される「年金振込通知書」。 【写真9枚】厚生年金と国民年金の仕組み、2枚目から2024年度の年金額や年金振込通知書をチェック! 2024年度は年金額が2.7%の増額となりましたから、年金振込通知書を心待ちにしているという方も多いのではないでしょうか。 年金振込通知書とは「6月~翌年4月(2カ月に1回)」まで毎回支払われる金額を知らせるものです。 物価高により増額となった2024年度の年金額ですが、マクロ経済スライドの調整により、実質的には目減りです。 今回は年金についてその制度や平均額を詳しく確認しながら、2024年度の「厚生年金夫婦」と「国民年金夫婦」の平均月額を確認しましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の公的年金制度は「2階建て」その仕組みとは
はじめに年金制度をおさらいしましょう。 日本の年金は「国民年金(基礎年金)と厚生年金」の2階建てです。 ●1.1 1階部分:国民年金 ・日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入 ・保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる ●1.2 2階部分:厚生年金 ・会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入 ・加入期間や、収入に応じて(上限あり)将来の受給額が変わる 老後は基本的に自営業や専業主婦などは国民年金を、会社員や公務員などは厚生年金を受け取ります。
2024年度「厚生年金の夫婦」と「国民年金の夫婦」の平均年金月額はいくらか
2024年度は年金額が増額となっています。では平均でいくらくらい増えるのか、厚生労働省が公表した2024年度の年金額例を見てみましょう。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金):月額(前年度比) ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円)昭和31年4月1日以前生まれの方は月額 6万7808 円(+1758 円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。 国民年金で見ると基本的に月額で+1750円の増額で、満額は6万8000円。 国民年金の夫婦と仮定した場合、満額で月13万6000円です。 厚生年金の標準夫婦(厚生年金の夫と国民年金の妻)は23万483円。 厚生年金を1人分で試算すると月16万2483円。単純に厚生年金の夫婦とした場合として試算を行うと、月32万4966円となります。 ただし、注意したいのが物価ほどは増額されていないことです。