【東日本実業団駅伝】5連勝を目指す富士通にHonda、GMOを加えた3強の争いか SUBARU、ロジスティード、Kaoにもチャンス 前日区間エントリー発表
3区にはマラソン日本記録(2時間04分56秒)保持者の鈴木健吾(29)がエントリーした。意外にも東日本大会は初出場だが、ニューイヤー駅伝では富士通が優勝した21年大会6区で区間賞を取っている。1区の中村が作る良い流れを、3区の鈴木が決定的にする可能性がある。それができたとき過去、2年間続けている4区、5区で抜け出す富士通の勝ちパターンに持ち込める。 4区ではパリ五輪代表だったHonda・小山と、9月のベルリン・マラソンで2時間05分12秒の日本歴代2位で走った池田耀平(26、Kao)が対決する。優勝候補のHondaは前述のように、3区の新人の後ろの区間に小山を配置し、何かあったときに立て直す狙いがある。 Kaoは3区の杉山魁声(25)がまだ大きな実績は残していないが、期待されている選手。杉山が快走すれば池田でトップに立つ展開も十分あり得る。5区の高久龍(31、ヤクルト)、6区の浦野雄平(27、富士通)、7区のHonda・木村と青木優(34、Kao)らも2時間6~7分台の記録を持つ。また現時点の予定ではあるが、GMOインターネットグループ・今江やSUBARU・清水歓太(28)らもこの冬に初マラソン出場を計画している。 来年開催の東京世界陸上マラソン選考会が、12月の福岡国際&防府読売、2月の別大&大阪、3月の東京と行われる。そこでの活躍が期待される選手の走りが、東日本実業団駅伝のレースを左右する可能性は十二分にある。駅伝観戦が、東京世界陸上に向けての視点を持つことでより面白くなる。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター) ※写真は左から吉田選手(GMOインターネットグループ)、中村選手(富士通)、小山選手(Honda)
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