コロナ前から冷凍食品自動販売機を考案、2年間で8000台販売した「ど冷えもん」広報部にあれこれ聞いてみた
街を歩いているとさまざまな食品がラインナップされている冷凍食品自動販売機を見かけませんか? 一体どんな仕組みになっているのか、開発元のサンデン・リテールシステム株式会社に直撃してきました。
こんにちは、ライターの大塚たくまです。 いきなりですが、最近さまざまな食品がラインナップされている冷凍食品自動販売機をよく見かけませんか?
私の身近なところでは、飲食店前や駅前などに食品がラインナップされている冷凍食品自動販売機が次々に登場しています。売られているものは、ラーメンや餃子、焼き鳥など多岐にわたっています。 この場所で冷凍食品が売れるの……? そんな疑問を抱えつつ、見慣れない冷凍食品自動販売機をチェックしてみると、ど冷えもんという商品名が付いていまして。みなさんもこのロゴを見かけたことはありませんか? ど冷えもんについて調べてみると、サンデン・リテールシステム株式会社が開発した商品で、さまざまな形状の冷凍食品を販売できるんだとか。 冷凍食品自動販売機の世界がどうなっているのか気になってしまったので、サンデン・リテールシステム株式会社広報部にオンラインでお話を伺いました。
飲食業界からの口コミで広がったど冷えもん
──今日はよろしくお願いします。まず、ど冷えもんとは何か簡単に教えていただけますか? サンデン・リテールシステム株式会社広報部(以下、サンデンRS広報部):ど冷えもんは2021年1月に発売した冷凍食品自動販売機です。さまざまな形状の冷凍食品を販売できる商品です。 ──現在、ど冷えもんは全国に何台ぐらい普及しているんでしょうか? サンデンRS広報部:2023年の8月に設置台数が8000台を超えました。 ──8000台も! では、すぐに売れ始めたんですか? サンデンRS広報部:いえ、発売当初はむしろ問い合わせばかりだったと言えます。
──2021年といえばコロナ禍でしたし、時代の潮流に乗ってすぐに売れたのかと……。 サンデンRS広報部:最初は知る人ぞ知るみたいな感じだったんです。そこから、実際にど冷えもんを設置された方の口コミによって、じわじわと広がっていった感じです。 ──ちなみに、ど冷えもんが生まれたきっかけは何だったんでしょうか? やはりコロナ禍に合わせて、冷凍食品自動販売機の需要が伸びると予想されていたんですか? サンデンRS広報部:いえ、コロナ禍の前からすでに開発を進めていました。その時点で個食としての冷凍食品需要が高まっていたんです。 ──コロナ禍の前から、おひとりさま志向の流れはありました。開発のきっかけは冷凍食品の需要の高まりにあったんですね。 サンデンRS広報部:そうですね。開発を進めている間にコロナ禍に入り、当初の予定より発売を早めました。