コロナ前から冷凍食品自動販売機を考案、2年間で8000台販売した「ど冷えもん」広報部にあれこれ聞いてみた
なぜ増え続けた? ど冷えもんの5大ブーム
──最近、ど冷えもんを目にする機会が増えた印象ですが、そこに特徴などはありましたか? サンデンRS広報部:実は、ど冷えもんが広がっていく過程で5大ブームがありまして。 ──何なんですかそれは。聞きたいです。 サンデンRS広報部:第一次は、個人営業の飲食店ブームです。緊急事態宣言で時短営業となり、ど冷えもんが導入されるようになりました。 ──第二次の食品と関係のない異業種ブームはどんなものだったんですか? サンデンRS広報部:食品と直接関係のない異業種の会社が、セレクトした商品をど冷えもんで販売するような事例が出てきました。 ──食品分野ではない企業が食品業界に参入するのを、ど冷えもんが後押しするんですか。この段階で、既にすごい飛躍ですね。ビジネスチャンスと踏んでいるわけか……。 サンデンRS広報部:第三次はアンテナショップブームですね。地方ならではの料理を集めてど冷えもんで販売されるケースが増えました。 ──なるほど! お取り寄せの代替ですね。 サンデンRS広報部:ECサイトと違って、配送料がかからない点で注目されました。ど冷えもんであれば、設置場所に困らない点も大きなメリットとして活用いただきました。 ──たしかにど冷えもんなら、すぐにアンテナショップが開店できますね。 サンデンRS広報部:そして、第四次は大手飲食チェーン店ブームですね。
──最近いろんな場所で大手飲食チェーン店がど冷えもんを利用しているケースを見かけます。 サンデンRS広報部:お食事をされた後に「おいしかったから買って帰ろう」という需要を満たすために、ど冷えもんを使用されるパターンです。 外食の時に時間が合わなかったご家族に、ど冷えもんで冷凍されたものを買って帰ろうといったパターンもあります。 ──これはありがたいですね。 サンデンRS広報部:第五次は新しい設置場所ブームですね。空港内や駅構内・新幹線ホームなど、新たなロケーションにど冷えもんが設置されるようになりました。 ──私の最寄り駅の中にもど冷えもんがあります。意外と思われる場所にど冷えもんを設置することにどんなメリットがあるんでしょうか? サンデンRS広報部:店舗前だけでなく、さまざまな場所にど冷えもんを設置することで、新たなユーザーの発掘や拡大の機会を提供することができます。 また、広告塔としてど冷えもんを利用できるメリットもあります。ラッピング(外装)もカスタマイズできるので、商品を販売しつつ、商品名などを低コストで周知できる広告塔になる点が喜ばれています。 ──ど冷えもんを冷凍食品自動販売機だけではなく、広告塔として捉えて利用することもできるんですね。ある程度の売り上げがありながら、場所を選ばずにPRできることは、企業にとってはメリットかもしれません。