エアコンの室外機に「日よけカバー」をつけている家を頻繁に見かけますが、実際のところ「節電効果」はあるのでしょうか?
夏の暑い日々にエアコンは欠かせない存在ですが、エアコンによる電気代は家計にとって大きな負担となっています。 近年、エアコンの室外機に「日よけカバー」を設置しているご家庭が増えていますが、これが実際にどれほどの節約効果をもたらすのかは、多くの人が疑問に思われているかもしれません。 この記事では、実際に室外機に日よけカバーを取りつけることで得られる節電効果を計算しています。また、節電効果が見込めない場合もご紹介しています。物価高の昨今、電気代で悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの室外機に設置するカバーとは
エアコンの室外機の周囲に設置するカバーとは、一般的に室外機カバーと呼ばれています。外に設置してある室外機を汚れや熱から守り、エアコンで効率よく室内を冷やす効果が期待できます。 さまざまなタイプの商品が販売されており、状況に合わせて選ぶことが可能です。
室外機カバーに節電効果がある場合
環境省によれば、室外機カバーを設置することで15%~20%の節電効果を得られる可能性があります。今回は実際に室外機カバーを設置したと想定して、どれくらいの電気代が節約できるかを計算します。 なお、今回は消費電力が660ワットのエアコンを1日10時間、6月から10月の4ヶ月間毎日使用したと仮定します。電気代単価は東京電力エナジーパートナーのホームページを参考に29.8円、室外機カバーを設置して20%節電できるとします。電気代を求める際は、以下の式にあてはめます。 ・消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気単価(29.8円/キロワットアワー) 表1にまとめました。
※筆者作成 表1から、室外機に室外機カバーを設置することで、年間で約4700円の節約ができることが分かります。エアコンの消費電力は製造会社や商品、エアコンの使用モードや設定温度によって異なります。また、電気単価は変動がありますので、参考程度にしてください。