【2024年の高校野球】智弁和歌山にも通用した88キロの“魔球” 強豪校が相次ぎ姿消す波乱
夏の甲子園、大会7日目の第3試合は予想外の展開となった。 春夏通じて甲子園1勝を目指す霞ケ浦(茨城)が、全国的強豪・智弁和歌山(和歌山)を相手にどこまで健闘できるか。 そう思われた試合は、霞ケ浦の先発・市村才樹投手(2年)が覆した。 1メートル87の長身左腕から繰り出すカーブは最遅88キロで大きく浮いてから角度をつけて捕手のミットに収まる。 元中日の今中慎二、元西武、巨人などの工藤公康を彷彿とさせる緩いカーブを智弁和歌山打線は捉えきれず、8回途中3失点。ついに延長タイブレークまで持ち込んだ。 最後は市村とタイプの違う2番手右腕の真仲唯歩投手(3年)が反撃を抑えて、5―4で逃げ切り。春夏通じて初勝利を挙げた。 花咲徳栄(埼玉)、報徳学園(兵庫)、花巻東(岩手)など強豪が初陣で姿を消す波乱の大会。 夏の甲子園を3度制した智弁和歌山もまた初戦で敗れた。