熱戦再び! 沢田時と小林あかりが圧巻の走りで東北シクロクロスわたりを制す
熱戦再び! 沢田時と小林あかりが圧巻の走りで東北シクロクロスわたりを制す
10月27日(日)、宮城県亘理郡亘理町の鳥の海公園にて、「東北シクロクロスシリーズ2024 第1戦 ”亘理町長杯”わたりラウンド」が開催された。2024-25 JCFシクロクロスシリーズ、そしてJCXシリーズの第2戦となる今大会。メインレースのエリート男子は沢田時(宇都宮ブリッツェン)が、エリート女子は小林あかり(弱虫ペダルサイクリングチーム)が制した。
東日本大震災の教訓を活かした鳥の海公園を舞台に熱戦が繰り広げられる
会場の鳥の海公園は、東日本大震災の教訓を活かした防災公園としての機能も備えている。コースには、芝生の広い平地や、海沿いに長く続く高い防潮堤の土手が組み込まれている点が特徴だ。 特に、土手を活用したロングキャンバーセクションは難所として知られ、選手たちを苦しめた。そこから斜面をS字に下る「アドバンスキャンバー」は2箇所設けられ、ほぼ360度ターンとなる下りの進入時には、スピードを落とさなければ転倒は必至。多くの選手が重点的に試走を重ねる姿が見られた。 また、土手に上るロング階段セクションも、わたりラウンドの名物セクションだ。選手たちは、テクニックだけでなく、フィジカルの強さも試される。 大会当日は、シクロクロスレースとしては気温が高く、海沿いの風は徐々に強まるコンディション。路面は完全にドライで、踏み固められた路面からは土埃が舞い上がるほどだった。
エリート女子:小林あかりが圧倒的な強さで勝利
13時、エリート女子のレースがスタート。全日本チャンピオンで現在ポイントリーダーの小林あかり(弱虫ペダルサイクリングチーム)をはじめ、15名の選手が出場した。 スタート直後から小林が圧倒的な力の差を見せつけ、後続を引き離す展開に。ファーストラップを終えた時点で、2位との差は45秒以上と大きく開いた。 小林を追うのは、大蔵こころ(早稲田大学)、竹村舞葉(SHIDO-WORKS)の順。小林はその後も後続との差を広げ続け、圧勝でレースを制した。2位には大蔵、3位には竹村が入り、フルラップ完走者は3名という結果となった。