コンパクトなUSB付き電源タップ、CIO「Polaris CUBE Built in Cable」
このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。 【画像】コンセントの反対側には3系統のUSB端子を備える 展示会やゲーム大会などの取材先で原稿を書いたり、ちょっとした作業をしたい時にプレスルームに行くと、たまに取材陣の人数に対してコンセントが足りなくて悲しい気持ちになることがある。このような時は近所のコンビニで売られている電源タップをその都度購入していたのだが、毎回買っていると余計な出費となるため、コンパクトな電源タップを用意して常時持ち歩くことにした。 いくつかの選定候補の中から筆者がチョイスしたのが、CIOのUSB付き電源タップ「Polaris CUBE Built in Cable」だ。こちらはクラウドファンディングで商品化が実現した電源タップ。サイズ的には少し大きめのACアダプタくらいのコンパクトさながら、2口の電源コンセントを備える。 加えて3系統のUSB出力端子を備えており、それぞれUSB Type-A出力が1系統、USB Type-C出力2系統となっており、単体最大67W、3系統合計60W出力に対応するため、スマートフォンやノートPCでもUSBで充電でき、筆者が外出先で使用するには必要十分だ。 コンパクトさの実現には、GaN(窒化ガリウム)という次世代素材が使われている。GaNは従来のシリコン素材と比較して高い臨界電界強度を持ち、高い熱伝導率を持つため、低発熱で動作する上に高電力密度化による小型化が可能で、近年は多くのコンパクトなACアダプタに採用されている素材となる。 何といっても本製品の魅力はその機能デザインだ。コンセントとの接続用にケーブル長55cmのスイングプラグを備えるが、ケーブルは本体中央のスリットに収納されるようになっており、持ち運び時の邪魔にならない。しかもスリットの両端にコンセントの穴を配置しており、持ち運ぶ時には本体のプラグをコンセントの穴に挿してしまうことでコンパクトさを維持したまま持ち運べる点がとてもクールな設計となっている。 一通りの動作確認を済ませたので、現在は常時カバンの中にビルトインしているため、取材先で原稿を書く必要に迫られたような場合にはきっと役に立つことだろう。
PC Watch,池紀彦