残暑の身体にしみわたる、絶対飲むべき地中海の「島ワイン」4選!
カナイ :まず一本目です。 浅妻 :レストランで出てきてすっかりとりこになった「ドンナ・フガータ」。いろいろ種類がある中で、島を感じるにはこれがいいかなって。エチケットからもうシチリアの海を感じませんか! カナイ :23年ヴィンテージからラベルデザインとボトルデザインが一新されました。確かこれ、パンテレリア島だったのでは。シチリアのさらに西側にある小さな島。 浅妻 :そうです、そう。ブドウはジビッポとあります。 カナイ :マスカット・オブ・アレキサンドリアのシノニム(注:同じ品種の地域名)ですね。パッシートとか、甘くするタイプもある中で、これはドライのタイプです。 まりモグ :この香り! 確かにマスカット系です。緑のブドウ。 飲むと......なんか甘味もあるのに、ちょっと苦みがあって、ミネラルがあって、最後に塩がきますね。 浅妻 :すごい、目の前に海が浮かぶ。フルーティで華やかな香りに気分が上がり、飲むと海の水を感じるミネラルと塩。ああ、白と青と黄色の壁の部屋で青空を見ながら飲みたい。 まりモグ :しっかり冷やして飲みたいですね。やっぱり魚介マリネとか、あとはフリットも絶対いける。イカ、タコ。 カナイ :やっぱりちょっと苦みがある感じがしますね。なんかルッコラとか合う感じ。最近、家でシチリア産のオリーブオイルをめっちゃ使ってて。これもなぜか塩分をすごい感じるんです。サラダも肉も、お塩使わなくてもいけちゃう。イタリア人の知り合いに聞いたら、「現地人は多分、日本人が醤油使う感覚で使ってるかも」って言ってました。
カナイ :2個目はまりモグさんの大好きなトロワザムールから。 まりモグ :いまトロワザムールで「フィガロを見てきました」って言うと、2階のバーで1杯無料で飲めちゃいますよ。 カナイ :(グラスを透かして)結構濃いですね。 浅妻 :(香りを嗅いでひと口飲んで)なるほど。若干酸化のニュアンス? 香りの傾向はリンゴというか。 まりモグ :ちょっと草っぽい感じ? 最初だけかな? カナイ :ちょっと開いてきてからのほうがいいかもですね。なるほどな。でも、確かにリンゴです。 浅妻 :スペインはマヨルカ島。昔、マヨルカに別荘を持っている日本人の話を聞いたら「ビーチはみんなトップレス」と。それはもう30年前で、いまは違うみたいですが。いい時代、だったのか?(笑) カナイ :(スマホで調べながら)標高500メートルぐらいだから、意外と高いとこかもですね。なんかトレッキングが有名って書いてある。 まりモグ :おそらく誰が飲んでもナチュールだってわかる香りです。 カナイ :「石灰岩質」って書いてあるから、飲んだ後になんかそれっぽいミネラルも。 浅妻 :私的にちょっとシュナン・ブランとか近い。少し硬い感じというか。 カナイ :それっぽい感じありますね、ロワールのシュナンみたいな。これちょっと置いといたら雰囲気変わるかも? まりモグ :そんな気がします。島っていう感じでもないかもしれないけど、ゆっくり飲んでいたら開いてきそうな。後でまた飲みましょう。