【修斗】平良達郎の兄・龍一が連続TKO勝ち、畠山隆称がバタフライをKO。黒部和沙が大城匡史に一本勝ち。41歳で奇跡のMMA再開の小生はTKO負け
2024年11月10日(日)、沖縄市ミュージックタウン音市場にて『プロ修斗公式戦沖縄大会 vol.11』が開催された。 【写真】17年前のドクターストップの原因が消滅。41歳にして再び夢を追い始めた小生はRNCであと一歩で勝利目前も… メインイベントでは、ストロー級(5分3R)で、4位の畠山隆称(沖縄南城/THE BLACK BELT JAPAN)と、同級5位のマッチョ・ザ・バタフライ(大阪/総合格闘技道場コブラ会)が激突。 さらに、ストロー級7位の黒部和沙(東京/TRIBE TOKYO MMA)と地元期待の大城匡史(沖縄糸満/THE BLACK BELT JAPAN)の2回戦も行われた。 また「2024年度新人王決定トーナメント準決勝」で対戦した知名昴海(沖縄宜野湾/キックボクシングDROP)と友利琉偉(東京/パラエストラ小岩)のストロー級戦が大会ベストファイトを受賞。 第4試合のストロー級では、大田ノヒロ(沖縄国頭/THE BLACK BELT JAPAN)を1R KOに下した友利幸汰(東京/パラエストラ小岩)が大会MVPに輝いている。 また、第5試合では、平良達郎の兄・龍一(沖縄那覇/THE BLACK BELT JAPAN)が同級で高橋佑太(広島/BURST)を1R KOに下すなど、ストロー級大国・沖縄らしい熱戦が続いた。 ▼第10試合メインイベント ストロー級(-52.2kg)5分3R ○畠山隆称(沖縄南城/THE BLACK BELT JAPAN/同級世界ランキング4位)52.2kg [1R 2分16秒 KO] ※右スーパーマンパンチ→パウンド ×マッチョ・ザ・バタフライ(大阪/総合格闘技道場コブラ会/同級世界ランキング5位) 52.2kg [レフェリー]片岡誠人 THE BLACKBELT JAPANストロー級の新世代・畠山隆称はプロ修斗戦績8戦6勝2分無敗、修斗ストロー級ランキング4位に名を連ね、旭那拳・当真佳直と共に沖縄からベルトを目指す“第三の男”。 2023年11月に蒔田Gandhi伸吾を1R TKOに下すと、2024年4月の前戦で牧ヶ谷篤に判定勝ちで2連勝。 チームメイトからの信頼も厚く優等生であるがお笑いが大好きな一面もあり、自身の1発ギャグは修斗沖縄大会名物となっている。 そんな畠山が兼ねてより対戦を望んでいた西の大ベテラン・オールラウンダー、マッチョザバタフライとの一戦を迎える。 マッチョザバタフライは2009年に修斗デビュー、15年目のベテラン選手だ。室伏シンヤ、黒澤亮平、ランバーソムデート、安芸柊斗と修斗ストロー級を彩った数々の名選手と拳を交えてきた。 当真佳直に2連敗するなど現在は勝ち星から遠ざかっているが、若手の踏み台になるつもりは毛頭ない。経験の差を見せつけるか、それとも無敗の畠山がマッチョザバタフライ越えを果たし、ストロー級の本命として突き進むか、今大会唯一の5分3R、メインイベントとなる。 1R、ともにオーソドックス構え。右ローはともに空振り。畠山は右ローをヒット。バタフライは左フック。畠山はワンツーでケージに詰めるとバタフライは右カーフを当ててダブルレッグへ。 スプロールした畠山はバタフライの頭を押さえてダースを狙うが、バタフライは頭を抜いて起き上がる。 スタンド。サウスポーにスイッチした畠山が圧力をかけると、バタフライは左ジャブ、右インロー。畠山の右に左前手をかぶせる。さらに右カーフ。 しかし圧力をかけて左ボディストレートは畠山。左インローを突いてオーソに戻すと、ともに右カーフの打ち合い、再び左ボディストレートから左ハイを蹴った畠山。かすめたバタフライが前に出て左前手を振って来たところに、畠山は走り込んでの右スーパーマンパンチ! さらに返しの左フックも当てるとバタフライがダウン。 畠山が追撃のパウンド、鉄槌でレフェリーが間に入った。 初回KO勝ちの畠山は、ケージに登って咆哮。師匠の松根代表と涙のハグをかわした。 試合後、畠山は「皆さんこんにちは。THE BLACK BELT JAPANの畠山隆称です。いやー、良かったです。めっちゃ緊張してたんですけど、勝てて涙も出てるし、感情ぐちゃぐちゃなんですけど、ひとつは感謝。スポンサーや応援や練習仲間の皆さんのおかげで勝つことが出来ました。ほんとうにありがとうございます。大西さん、前戦、その前から打撃の指導を行っていただき、夜遅くにミット持っていただいたり、おかげ様で打撃が向上しました。お世話になりました。11月いっぱいで愛媛に行かれるとのことで、今日、どうしても勝ちを届けたいと思っていました。ありがとうございました」と涙。 続けて「ストロー級がメッチャ混沌としているんですけど、ここから再度、僕がどんどん上を目指して、最高到達点まで行きたいと思っています。世界の選手とも戦ってみたいので外国人選手とも試合できたら嬉しいです。以上です。泣いていいところで終わりたいところですが、僕は心の底からMVP賞が欲しいので、ちょっとプラスの加点を狙って1発ギャグのほうをやらさせていただきたいと思います」と語ると、解説席の岡田遼は「減点にならなきゃいいですけどね」と苦笑。 畠山は、ケージの中で1発ギャグ「『ひまわりの約束』を歌う畑正憲さんが井上尚弥の左ボディを受けたら」を披露。MVPは大田ノヒロをKOした友利幸汰のものとなっている。 ▼第9試合 フライ級(-56.7kg)5分2R ×宮城友一(沖縄宜野湾/キックボクシングDROP/同級世界ランキング5位)56.6kg [2R 0分42秒 KO] ○梅筋毒一郎(大阪/総合格闘技道場コブラ会) 56.7kg [レフェリー]福田正人 [サブレフェリー] 片岡 誠人 1R 9-10 豊永 稔 1R 9-10 島袋 零二 1R 10-9 沖縄MMAのパイオニア宮城友一が9月のプロ修斗香川大会に続き修斗沖縄大会に連続参戦。 現在MMA戦績は46戦25勝20敗1分、ベテランの域に入る宮城だが、ここ2戦は鈴木崇矢、高岡宏気に連敗を喫し足踏み状態。修斗世界ランキング5位とベルトに手の届く位置に留まっており、白星を掴みたいところ。 対するは関西の選手から『強い』と多くの声が聞こえる、西の曲者揃い大阪総合格闘技道場コブラ会の梅筋毒一郎だ。 「ここから勝ち続けるための1勝にする!」と、この試合に意気込む宮城が沖縄の大声援の後押しを受けて復活ロードをスタートさせるか。それとも毒一郎が毒を持って試合を制するのか。5分2R戦は、先に攻めた方が勝利に導かれるだろう。 1R、ともにオーソドックス構え。梅筋が先に右カーフ、左サイドキック。前に押し戻す宮城に、右ストレートから首相撲ヒザ。さらにバックフィストも。 ブロッキングの宮城に梅筋は左ヒザで飛び込み。宮城は体を入れ替えケージに押し込みヒザ。体を入れ替えた梅筋をさらに入れ替えてヒザを突く宮城。左ヒジも突くと梅筋が体を入れ替え。ケージ背に宮城はヒザ。 離れた梅筋は左ハイ。ブロッキングの宮城は左ジャブ、ワンツーで前に。梅筋はワンツーから右ハイで押し戻し、バッティングも構わず組んで押し込む宮城はヒザ。 離れる梅筋。互いに右ロー。ワンツーで入る宮城に、梅筋は左関節蹴り。宮城の左ローに右ストレートを合わせる。右カーフの梅筋! 宮城も右カーフを返す。 右サイドキックから、ガード上に右の強打を打ち込む梅筋。バックフィストは宮城がブロッキング。右から左で前に出る宮城。梅筋の左の蹴りに右ストレートを合わせる。 互いに右カーフの打ち合い。梅筋がさらに右カーフ。そこに左右を打つ宮城は左ミドルを腹に突いてホーン。 2R、右カーフ対策か、サウスポー構えで入る宮城に右ハイを打つ梅筋。宮城は左インローを2発当てると、梅筋は左サイドキック。梅筋の右に左ハイも突く。左の攻撃で作る宮城に、梅筋は右ミドル、右ハイ。グローブでブロッキングの宮城に大きな音の打突音。宮城は右前手のフックで詰める。 間合いを取った梅筋は、宮城のジャブからの左ストレートに背中を向けて回転し、右のスピニングバックフィスト! これでなぎ倒された宮城がダウンし、レフェリーが間に入った。 「お前ら見たか!」と叫ぶ梅筋。「ナメんなコラ」とケージを蹴って毒を吐くと、駆け寄るセコンドに諫められ寝転んでからケージ上でガッツポーズ。 試合後、梅筋は「大阪のコブラ会から来ました梅筋毒一郎です。今、世界で自分が一番好きですね。次、死んでもまた僕に生まれ変わりたい、そんな一心でございます。夢じゃないですよね。現実ですよね、これ。あー疲れた。俺の兄貴分、マッチョザバタフライさんが出場するので笑って大阪に帰りましょう」と語った。 ▼第8試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R ○黒部和沙(東京/TRIBE TOKYO MMA/同級世界ランキング7位) 52.0kg [1R 4分47秒 リアネイキドチョーク] ×大城匡史(沖縄糸満/THE BLACK BELT JAPAN)52.1kg [レフェリー]豊永稔 ストロー級大国・沖縄に東の本格派が初登場、ストロー級世界ランキング7位、TRIBE TOKYO MMAの黒部和沙は、2024年4月の修斗で、ONEでも活躍した澤田龍人を相手に1Rツイスターを極めてアップセットを起こしランキング入りを果たした。 スター街道を走るかと目されて組まれた9月の元ストロー級王者山上幹臣との一戦では、山上のハイリストのギロチンチョークの前に1R 2分06秒、タップアウト負け。悔しさを胸に、中1カ月半でプロ修斗沖縄大会に出場する。 対するは沖縄最軽量ストロー級で驚異のパンチ力を誇る沖縄産小型爆撃機・大城匡史だ。 得意のパンチが武器だが、THE BLACKBELT JAPANでレスリング&柔術にも磨きをかけ、オールラウンダーとして進化を遂げている。 2023年4月に黒澤亮平に一本負けも、11月に三輪勇気に判定勝ち。2024年4月の前戦で木村旬志にドロー。7戦3勝3敗1分の大城はここで勝利し勝ち星を先行させ念願のランキング入りを果たしたい。 グラウンドを得意とする黒部、パンチを得意とする大城、勝負の鍵は打と極を繋ぐ投、レスリングになるか。 1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルを早々に打ち込む黒部。中央を取る大城に右ローを打ち降ろす。 ともにジャブはまだ遠い。右カーフを当てた大城。さらに右で飛び込むが、これは黒部が右にかわす。左ミドルを返した大城。 黒部の右ローの動きに合わせて踏み込んで右ストレートをヒット! 下がる黒部を詰めるが、黒部はここでダブルレッグで金網までドライブ。 ボディロックで左に崩してテイクダウン。ケージで上体立てる大城に、送り手を掴んだ黒部は、横に崩して背中を着かせる。ハーフから右の鉄槌を落として、ケージ際にサイドを奪う黒部。 右ヒジを落として右で枕、右脇に頭を突っ込み肩固めも狙いつつマウントに。大城のブリッジを潰す黒部は左で脇差し。右ヒジ。ハーフに戻す大城のフックガードの動きに合わせて再びマウントの黒部は、背中を見せてスクランブルしようとした大城のバックを奪い、ボディトライアングル! 左手首をコントロールし、右腕でリアネイキドチョークも、ここはアゴ上で両手でズラす大城。解除して背後から右のパウンドの黒部。右腕を巻くと徐々に喉下に絞め込んでリアネイキドチョーク! 後ろ手を剥がそうとする大城だが、1R 残り13秒でタップを奪った。 試合後、黒部は「TRIBE TOKYO から来ました黒部和沙です。前回、山上選手に情けない負け方をしちゃって。本当に悔しくて、マジで一回ちょっと考えようかと思ったぐらい落ち込んだんですけど、応援してくれる皆さんのおかげで、もう一回戦おうと心から思いました。沖縄の皆さんは暖かくて、優しい人ばかりで、もう1回、沖縄に呼んでいただけたらとても光栄です。熱い戦いがあったけど、俺がMVPでしょ、普通に」と、左手を高々と挙げてアピールした。 ▼第7試合 2024年度新人王トーナメント準決勝 フライ級(-56.7kg)5分2R ○山本壮馬(大阪/パラエストラ和泉) 56.5kg [2R 0分30秒 TKO] ※パウンド ×小生隆弘(沖縄名護/グランドスラムAPP) 56.7kg [レフェリー]豊永稔 [サブレフェリー] 片岡 誠人 1R 9-10 福田 正人 1R 10-9 島袋 零二 1R 10-9 ※ 勝利した赤: 山本がトーナメント決勝に進出。決勝では中池 武寛(パラエストラ小岩)とシモン 鈴木(和術慧舟會hearts)の勝者との対戦が決定 小生は、17年前のドクターストップを受け選手としての道を諦め指導者・競技運営など裏方として格闘技に関わっていくと決めたが、6年ぶりの再検査でくも膜下嚢胞が消滅。「やらない理由がなくなった」と41歳にしてアマチュア修斗から再起し1年と待たずにプロ昇格。17年ぶりの舞台でまずは新人王トーナメントの頂点を目指し、デビューから2連勝中。 新人王トーナメント準決勝の対戦相手はこちらもデビュー2連勝中、西の実力者・山本壮馬。2024年7月に岡本一志にスプリット判定勝ち後、9月に岩橋拓哉に1R KO勝ちして準決勝進出。 1R、サウスポー構えの小生にオーソから左右ローの山本。右前蹴りも。小生は右ジャブからシングルレッグで軸足も掴んでテイクダウン! サイドバックから引き込み、バック! リアネイキドチョークのワンハンド、さらに右手でパームトゥパームで絞めるが、極めさせない山本は亀で凌ぐ。 金網際で背負って立つ山本。そこにヒジ打つ小生。立ち上がったところで小生はズラされながらもブルドッグチョーク気味に背後からチョークも前に落とした山本。下から足関節の小生に強いパウンドの山本! 小生はケージに頭が詰まりながらも足を入れて三角狙いで時間を凌ぐ。 2R、左ローの山本。小生は左前蹴りで前に。左テンカオから掴みに行くが、山本はケージ背に下がりながらも、小生の顔面が空いたところに右のショート! ダウンした小生に山本はサイドバックからパウンド! レフェリーが間に入った。 山本はトーナメント決勝に進出。決勝で、中池武寛(パラエストラ小岩)vs.シモン鈴木(和術慧舟會hearts)の勝者と対戦へ。 試合後「対戦してくださった小生選手、ありがとうございました。ストーリーのある選手と対戦できて光栄です。小生選手の分まで、絶対に新人王トーナメント優勝するので応援、よろしくお願いします」と力強く語った。 ▼第6試合 2024年度新人王決定トーナメント準決勝 ストロー級(-52.2kg)5分2R ○知名昴海(沖縄宜野湾/キックボクシングDROP) 52.0kg [1R 5分00秒 リアネイキドチョーク] ×友利琉偉(東京/パラエストラ小岩)52.1kg [レフェリー]豊永稔 ※勝利した赤: 知名がトーナメント決勝に進出。決勝では田口 恵大(RISINGSUN)との対戦が決定 沖縄の未来を担うHOPE若干18歳・知名昴海が新人王トーナメント準決勝に出場。2023年4月に高橋佑太を2R 一本勝ちすると、2024年4月にふじい☆ペリーにネックストレッチで一本勝ち。 対するは、沖縄の血も流れる東京の未来を担うHOPE若干17歳・友利琉偉。2024年7月のプロデビュー戦で牧ヶ谷篤に判定勝ち。 1R、いきなり走り込んでの右跳びヒザ蹴りの友利に、知名は右ハイで応戦。さらに左フック、右と強振し左を打ち込むが、そこに知名も左ストレート。打ち合いからサウスポー構えで左オーバーハンドの知名は右アッパー、さらに左ストレートをヒット! アゴが上がり下がる友利に「来い」と手招き。そこに応じる友利も左右連打から左をヒット! 腰が落ちた知名にラッシュも、体勢を戻した知名も再び打ち合いに。左を被弾しながらも前に出るのは友利。知名の首相撲からの小外をかわすも、押し込んだ知名が右ヒザ。これがローブローとなり中断。 知名に「注意」。再開。知名の左テンカオに右ストレートを合わせた友利は前に! 知名のダブルレッグも切って左右で詰めるが、知名も右を返す。今度は友利の左ヒザに右を合わせた知名。 友利は右を振って組んで首投げ! そのまま前転して外してすぐに立つ知名。左右の前蹴りを腹に突いて、友利が前に出てきたところに左三日月蹴り、さらに左ストレート! ここまでほぼノンストップアクションでもまだ2分半が残っている。 左の打撃の知名に詰めて左右のパンチは友利。知名は右前蹴りで突き放し、右ジャブをヒット。詰める友利に首相撲ヒザ! 体を入れ替え、左ストレートを当てて右アッパー、左で友利にケージを背負わせる。 殴り返す友利にボディロックからバックに乗り引き込んだ知名。シングルバックでリアネイキドチョーク狙い。4の字に組んで背後からパウンド連打! リアネイキドチョークをアゴ上から絞めてパウンド、再びチョークも後ろ手を剥がす友利。みたび左手を喉下に巻いて、パームトゥパーム! 友利から、ホーンと同時の5分ちょうどでタップを奪った! ▼第5試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R ×高橋佑太(広島/BURST) 52.1kg [1R 2分51秒 KO] ○平良龍一(沖縄那覇/THE BLACK BELT JAPAN) 52.2kg [レフェリー]福田正人 UFCファイター平良達郎をMMAの世界に導いた兄・平良龍一がプロ修斗戦線に本格始動。キックボクシングベースで、2023年4月のプロ修斗デビュー戦では、ふじい☆ペリーを2R KOに下している。 対するは、9月のプロ修斗香川大会でシン・ケンザンに判定勝ちで初白星を掴んだばかりの広島の激闘男、高橋佑太。2024年は4月に大田ノヒロ、7月に蒔田Gandhi伸吾を相手にドロー。9月にケンザンを下すなど、ハイペースで試合をこなしている。 1R、ともにオーソドックス構え。ジャブ&ローを見せる平良。さらに踏み込んでの右ローを当てる。高橋はそこに左を狙う。高橋の入りに左右を振る平良。サウスポー構えにスイッチして右ローを当てると、詰める高橋に平良は左フック、そこに左の高橋と交錯。 至近距離で互いに右の打ち合いも両者当たらず離れる。左ジャブから右カーフを当てた平良。右を振って頭を下げて入って来る高橋に右で迎撃も組んだ押し込む高橋だが、平良はクラッチはさせず。 左ヒザの平良に、高橋は離れ際に左ヒジ、右フックも組んだのは平良。左を深く差すが、高橋も右手を掴んで組ませず。右は小手に。右ヒザの平良。ブレーク。 サウスポー構えから左インローを当てる平良はオーソに戻す。大きな左右で前進の高橋に、平良は左テンカオをヒット! さらに首相撲で押し込み、左右ヒザを突いて自ら離れて中央に。 平良の左ハイをブロックする高橋。右ローに飛び込むがさばく平良はなおも追ってきた高橋の右ローにカウンターの右から左! ダウンした高橋に中腰でパウンドを3発まとめてレフェリーが間に入った。 試合後、平良は「こんな何者でもない僕からチケット買って応援してくれたみんな、ありがとうございます。ほんとうに恵まれた環境で家に帰ると、毎日減量メシを作ってくれる彼女がいて、その家族も職場のみんなも友達も応援に来てくれてほんとうありがとうございます。そろそろ世界で一番強いって証明してくれる弟もいつも刺激になっていて、これから僕たち兄弟のこと応援よろしくお願いします」と語った。 ▼第4試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R ×大田ノヒロ(沖縄国頭/THE BLACK BELT JAPAN) 52.2kg [1R 3分42秒 KO]※ ○友利幸汰(東京/パラエストラ小岩) 51.8kg [レフェリー]福田正人 勝利に飢えるコザのスピードスター大田ノヒロ。対する友利幸汰は今大会に出場する友利琉偉の実弟。10.6全日本アマ修斗を経てプロ昇格を果たしたばかりの16歳。 太田の右に左を合わせた友利は、太田のダブルレッグを切って立ち際に左のダブルでダウン奪い、パウンドでKO勝ち。 ▼第3試合 バンタム級(-61.2kg)5分2R △山本敦章(千葉/THE BLACK BELT JAPAN) 61.2kg [判定0-0 ドロー] △水嶋敬志(福井/THE BLACK BELT JAPAN) 60.9kg [レフェリー]片岡誠人 [サブレフェリー] 福田 正人 19-19(1R 9-10/2R 10-9) 豊永 稔 19-19(1R 9-10/2R 10-9) 島袋 零二 19-19(1R 9-10/2R 10-9) ▼第2試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R ×ふじい☆ペリー(広島/BURST) 52.1kg [1R 0分45秒 腕十字] ○金内サイダー雄哉(沖縄那覇/THE BLACK BELT JAPAN) 52.2kg [レフェリー]片岡誠人 ▼第1試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R ×PINKY(沖縄那覇/THE BLACK BELT JAPAN) 51.8kg [判定 1-2] ○濱口浩大(広島/BURST) 51.7kg [レフェリー]片岡誠人 [サブレフェリー] 福田 正人 19-18(1R 9-10/2R 10-8) 豊永 稔 18-19(1R 9-10/2R 9-9) 島袋 零二 18-19(1R 9-10/2R 9-9) ※2R 青:濱口のグラウンド状態での頭部への蹴りにより減点1