人気のウラに“陰謀論”? 共和党候補「大本命」トランプ氏 支持者が信頼するネット番組は“デマの中心地”? 米大統領選・予備選
スイートさんが真剣に見ていたのは、“デマの中心地”とも揶揄されるネット番組です。この日も司会者が、根拠のない“陰謀論”をあたかも真実であるかのように拡散していました。 トランプ氏を支持 ダグラス・スイートさん(61) 「主要メディアが報じないことにも、“真実”があるはずです」 ◇ 陰謀論を信じ込む父親に、娘は複雑な思いを抱いています。スイートさんとは政治的信条が異なる、長女のロビンさん。 スイートさんの長女 ロビンさん 「私の3歳の誕生日の写真です。父のことが大好きでした」 優しくて、人を笑わせるのが好きだった父親…。しかし、トランプ氏の登場によって激変した、といいます。
スイートさんの長女 ロビンさん 「人を侮辱することがあり、物事を誤解するのが、今の父の生き方、考え方です。かつては、『また元の父に戻ってくれるのではないか』、『会話をすれば、考えを変えてくれるのではないか』と思う時もありました。でも、それは起きないのだと気づいたんです」 さまざまな“陰謀論”が渦巻くアメリカ――。 “陰謀論”の専門家は、今回の選挙戦で、トランプ氏が“陰謀論”を巧みに利用している、と指摘します。 “陰謀論”研究の第一人者 米・マイアミ大 ジョゼフ・ユージンスキ教授 「トランプ氏は、“陰謀論”を使って支持者を獲得し、寄付させている。大統領に就任する可能性のある人物が、多くの“陰謀論”に関与しているのは、懸念すべきことです」 日本時間5日夜に始まる“スーパーチューズデー”。トランプ氏の優勢は揺るがず、指名獲得に大きく近づくものとみられています。