「ママは自分のこと好き?」小1の娘が自己肯定感の低い私に教えてくれたこと
日本の若者は自己肯定感が低いとよく言われますが、内閣府が実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」(令和5年度)で実際、その傾向があることが明らかになっています。 【漫画を読む】「私もママのことが好き」と言ってくれるのかと思ったら… 日本、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンの5カ国の13~29歳までの男女、各国1000人を対象にした同調査。自分自身に満足しているか問う質問に対して、「そう思う」と回答したのは、日本では16.9%、アメリカでは36.4%、ドイツでは32.7%、フランスでは35.9%、フランスでは42.3%、スウェーデンでは30.9%。日本の若者が他国に比べて、著しく自己肯定感が低いことが窺えます。 2児の母でイラストーレーターの横峰沙弥香さんも、自身の自己肯定感の低さに悩まされた一人で、口癖は「私なんて……」。でも、子育てをするようになってから、意識が変わっていったそう。 横峰さんが子育ての切なさを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、小学1年生の娘に自己肯定感の大切さを教えられたエピソードを漫画と共にお届けします。
「謙虚」と「卑屈」は違う
どういうわけだか、ゆめこ(小1の娘の愛称)はしょっちゅう私に対してよく、「自分を好きでいること」「自分を素敵だと思うこと」の大切さを伝えてきます。 最近は随分となりをひそめていましたが、少し前までの私は卑屈な行動・言動が多く、自分でもあまり良くないことだとはわかっていても、子ども時代からの思考の癖なので、なかなかやめることができずにいました。 そろそろ40歳になろうかというくらいの頃に、突然色々なことが気にならなくなって、あえて自分を下げるようなことを言う癖が抜けたのはたぶん、子どもたちと一緒に過ごしてきた10年の間にたくさんの愛情をもらったから。 何があっても私のことを信じて愛してくれる存在がすぐそばにいるということは、なんてありがたいことなんでしょう。長い時間をかけて子どもたちが私の自己肯定感を育ててくれていたのですね。 時々昔の癖が顔を出してしまい、「私なんて……」などと言いかけようものなら、すかさずギラつくゆめこの目。ゆめこは私が自分を下げるような発言をすることが大嫌いなのだそうで、そのたびにあなたは素敵なんだと伝えてくれます。 よくよく話を聞いてみると、「この私が大切にしているものを悪く言われるのは気に入らない」とのことでしたので、そういうところは本当にゆめこらしいなと可笑しくなりましたが、7才にしてこのマインドが育っていることには感心します。 当たり前のことですが、謙虚さと卑屈さは違う。それを間違えて覚えてしまうという、子ども時代の私の最大のやらかしをゆめこが回避できたことは、この先長い人生を生きていく上でかなり大きなポイントなんじゃないかと感じています。
横峰 沙弥香