日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文3)民営化とは別次元の問題
信頼回復が絶対大事
千田:じゃあ私のほうからお答えいたします。民営化の推進との関係につきましては、増田社長と本当にまったく同じ考え方をしてます。民間、民営化というふうなことが進んでないから、だからこういうふうなことが不適正なこういうことが起こっているとか、進んだら起こらないようになるとか、そういうことでは私はないと思っています。これは場合によったら国のときだってこういうことが起こって許されるわけがないと思っていますので、これはもう完全に別次元の話だと思っています。本当にお客さまの信頼回復っていうのが絶対大事だと思っていますので、これはもう民営化の推進ということとは別次元の問題として、しっかり対応していかなきゃいけないというふうに思っています。 あと商品の魅力がないじゃないかという、これから販売戦略をどういうふうに考えていくんだと、そういうふうなことですけれども、すいません、これはやっぱり順番をしっかり優先順位を決めて、われわれとしては取り組んでいかなきゃいけないと。先ほどのご質問にもお答えしましたけれども、まずはやっぱりお客さんの信頼回復なしにどんな商品を出したって、それは売れないというふうに思ってます。ですので、お客さまの信頼回復、その上でやっぱりわれわれとしての本当に一番大事にしなきゃいけないのは、やはりお客さま。お客さま、本当に今もすごいたくさんのお客さまがいらっしゃる1900万というお客さまがいらっしゃる、法人も5.7万社というお客さまがいらっしゃる、そのお客さまをどうやってわれわれが守っていけるかっていう、そういう足元というか、土台とか、そういうことをしっかりわれわれは足元を固めた上で、その次のわれわれの再生の道というのが出てくんだろうと思います。
社員には焦るなと伝えた
商品ということについてはおっしゃるとおりで。本当に低金利の中で今、われわれが持っている商品っていうのは、お客さまに対して魅力がないということになるかも分かりません。正攻法でいけば、増田社長がおっしゃったように、それはPOを進めて、それで重要度を高めていくということ、もうそれがもちろん正攻法ですけども、もう商品についてはいろんなことが考えられると思いますので、そういうふうな、いろんなバリエーションを考えながらやっていくということに将来的にはなっていくと思いますけど、今はちょっとそういうことを、それと一緒に信用をなんとか回復するっていうそういうことを一緒にやるっていうのは、それは本当に全てを失うような、そういうふうな思いがあります。 私も社員の皆さんに、自分を自戒するつもりで焦るなと、本当に焦ってはいけないというふうに皆さんに申し上げました。本当にちゃんと優先順位を決めて、やるべきことをしっかり決めて、で、順番に足元を固めながら動いていくっていうことをやっていきたいと思ってます。 衣川:私から郵便局ネットワークについてご説明をさせていただきます。基本的な考え方は増田社長とまったく同じでございます。申し上げるまでもなく、郵便局は、私ども日本郵政グループとお客さまとの大切な接点であり、またグループ最大の資産だというように考えておりますので、郵便局ネットワークの維持を前提にどういう増収策があるのか、あるいはどういう経費節減策があるのか、常に考えていく必要があるんだろうと思っております。以上でございます。 司会:よろしいでしょうか。真ん中のブロックで赤い服の女性がいらっしゃる、前から3列目の方。