カナダ人ラッパーのドレイク氏、ヴェネツィアの破産危機を救う 約64億円の調達を手助け
イタリアメディアの『GQイタリア』は9日、カナダ人ラッパーのドレイク氏が、ヴェネツィアの破産危機を救い、クラブがセリエAで戦う大きな手助けをしたと報じた。 ヴェネツィアは2023-24シーズンをセリエBを戦い3位でフィニッシュ。その後、昇格プレーオフを勝ち抜き、2024-25シーズンのセリエA行きを決めた。 そんなヴェネツィアだが2023-24シーズンに破産危機に直面し、セリエDまで降格する可能性があったという。その当時、クラブの共同オーナーを務めるブラッド・カツヤマ氏は自身の友人でもあるドレイクの最高事業責任者(CBO)を務めるマッテ・バベル氏に「ヴェネツィアは数週間以内に1,000万ユーロ(約16億円)を集めなければならず、それから数カ月以内に少なくとも3,000万ユーロ(約48億円)を調達しなければクラブは破産する」と財政危機を明かした。 それを受けマッテ・バベル氏はドレイク氏に電話をかけてヴェネツィアへの支援を要請した。するとドレイク氏とそのチームは二週間以内にヴェネツィアを破産から救う額を投資家から集めることに成功。未払いの給与などを支払い、クラブを破産から救ったという。 ヴェネツィアの共同オーナーのカツヤマ氏は「クラブに助けが必要だと分かったとき、最初に連絡したのはマッテ・バベル氏でした。世界的なスーパースターとしてのスケールとブランドの影響力を考えれば、ドレイク氏がどのサッカークラブにとっても価値を持つ存在であることは否定できません」と世界的なミュージシャンの影響力を説明。 続けてカツヤマ氏は「文化とスポーツの交差点。それはまさに私たちが目指すところであり、同じ方向を向いているNOCTA(ドレイクとNIKEのコラボライン)のようなブランドと協業できるチャンスは、非常に貴重なのです」と語り、ヴェネツィアがドレイク氏のブランドラインと契約を結ぶことを示唆した。
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