難病は“時間”を稼ぐことが大事。臍帯血移植を受ける白血病患者の決意
移植患者ががんばるべき3つのこと
先生は、患者自身にがんばって欲しいこととして次の3つを挙げました。 1 リハビリ──なるべく起きて過ごす 入院中、寝てばかりいると筋力が低下し、退院後の社会復帰に影響する。また褥瘡(じょくそう。床ずれ)や肺の障害の原因となる。リハビリで筋力の低下を最小限に抑えること、日中はできるだけ起き上がった状態で過ごすことが大切。 2 清潔ケア──うがい、歯磨き、手洗い 治療中の感染症を防ぐために手洗いはもちろんのこと、うがいや歯磨きも重要。口の中に細菌があると口内炎や咽頭炎の原因になる。うがいで喉の乾燥を防ぐことも大事。 3 食事──少しでも口から食べる 量は少なくてもいいのでできるだけ口から食べる。栄養は点滴で入れているので、口から食べるのはゼリーでもプリンでもなんでもいい。口から食べることで胃腸を動かすことが大切。 こうした日々の地道な努力を患者自身がどれだけ積み重ねられるかが、感染症などの合併症の予防につながり、早期退院にもつながるし、その後の社会復帰にもつながると先生に言われ、私も治療が始まったらこの3つはがんばろうと思いました。 特にリハビリについては、理学療法士さんとのリハビリだけではなく、廊下を歩く、ベッド脇でスクワットをする等、自分でできることもしっかりやろうと決めました。 早く退院するため、早く以前の日常を取り戻すため、できることはなんでもやるという気持ちでした。