カメラでメガネが楽しくなる「Ray-Ban Meta」を買ってみた
■普通のレイバンをスマートに Ray-Ban Metaは、ほぼ通常のメガネと同じデザインながら、カメラ/スピーカー/マイク(とバッテリー)を搭載したスマートグラスです。いわゆるARグラスとは異なり、ガラス面に映像などを表示することはできません。そうした機能がないため無線でスマートフォンに接続されます。 【写真】超広角のカメラで撮影。モニターはないので細かな構図は決められず、どの範囲まで写るかは賭けです
一般的なARグラスは、メガネとしては不自然なデザインが多いのが難点です。だいぶ小さくはなってきていますが、それでもまだまだ大きなサイズになってしまいます。また、ケーブルでスマホと接続するというものもあります。 Ray-Ban Metaは、そうした表示機能がないため、メガネとしては不自然ではないデザインです。これまでもオーディオグラスとしてHUAWEI Eyewearのような製品もありましたが、それに対してカメラを搭載した点がポイントです。
今回購入したのは「Wayfarer」。レイバンの伝統的なデザインで、通常のデザインと大きな差はありません。少しツルが太い感じはありますが、取りあえず自分の顔にはぴったりフィットしました。
最大の特徴であるカメラについては後述するとして、まずはサウンド関連から。HUAWEI Eyewearなど、従来のメガネと変わらないデザインで音楽が聴けるという製品はいくつか登場しています。 オープンイヤー型というか、指向性のあるスピーカーをツルの部分に搭載して、耳に向けてサウンドを飛ばすという仕組みによって、周囲への音漏れを最小限にしながら、十分な音量で音楽を聴くことができます。
Ray-Ban Metaも同様で、音質面では十分以上という印象。低音から高音まで比較的バランスよく聞こえます。低音は弱めにも感じますが、このあたりはどこまで許容するかでしょう。
耳は開放されているので周囲の環境音も聞きやすく、逆に言えば騒音下ではスピーカーからの音は聞こえづらくなります。それに対抗して音量を上げると音漏れも大きくなるのでバランスが難しいところ。基本的には特に公共交通機関内で音楽や映画、ゲームなどを聞くために使うようなものではありません。