カメラでメガネが楽しくなる「Ray-Ban Meta」を買ってみた
通話のマイクとしても利用可能。複数のマイクを搭載しているためか、音質は問題ないようで、比較的小声でも音を拾ってくれます。これも周囲の環境音の程度次第ではありますが、他社と比較しても問題は感じませんでした。 ■楽しく便利なカメラ 肝心のカメラはメガネの左上に配置されており、少し内側に向けて角度がついているため、真っ直ぐ見たときに正面が撮影できるようになっています。反対の右側にも同じように円形のデバイスが埋め込まれていますが、これはLEDライトで、撮影時に発光して周囲に撮影中と知らせる役割を担います。
カメラのスペックは1,200万画素で、動画はフルHDで記録されます。内蔵メモリは32GB。レンズの実焦点距離は2.24mm。センサーサイズが不明なので35mm判換算時の焦点距離は不明ですが、恐らく17mm程度の超広角レンズでしょう。取りあえずシャッターを切れば眼前の景色はざっくりと切り取れます。
当然、モニターはないので細かな構図は決められません。せいぜい「どちらを向くか」ぐらいです。逆に言えば気軽で手軽。超広角なので視界に収まっているものはおおむね撮影できます。 シャッターボタンは右側のツルの上にあり、押し込むことでシャッターが切れます。ただし撮影は即時ではなく、押して最初の電子音の後、一拍置いてシャッター音が鳴って撮影されます。いうならばレリーズタイムラグですが、トータルでは1秒弱ぐらいでした。
そのため、ジャストのタイミングで写真を撮るのは難しいでしょう。そもそもそういうためのカメラではなさそうです。それでも、常にカメラを構えているのと同等で、「スマートフォンを取り出しカメラを起動して撮影」という一連の動作をトータルのレリーズタイムラグだと考えると、それよりははるかに高速です。
しかも撮影に焦って端末を落とす心配もないですし、画面もないので細かな構図を考える必要もほとんどありません。 静止画だけでなく、シャッターボタンを長押しすることで動画撮影も可能。動画はフルHDで記録されます。こちらも手軽に撮影できるので、非常に気軽に撮影できます。LEDが発光し続けるので撮影中だと分かりますが、周囲の人たちが気付いていたかは不明です。もちろん、他人のプライバシーなどに配慮する必要があるのはいうまでもありません。 撮影されるのは縦動画。音もかなり良好です。最後に「Stop recording」との声が入っているのは、「Hey Meta, take a video」で撮り始め、「Hey Meta」のウェイクワードなしでストップできないかと試していたから。この「Hey Meta」については後述します 噴水の音もリアルです。なお、撮影された動画の解像度は1,552×2,064になっていて、9:16でもなくちょっと不思議なアスペクト比になっています。こちらも同様でテストしていますが、ちゃんとウェイクワードを入れると、その直前までで録画は停止しました 個人的に嬉しいのは、位置情報が自動的に記録されている点です。手持ちのミラーレスカメラでは位置情報が記録されないため、特に旅先で場所を記録したいとき、毎回スマートフォンでも撮影していたのですが、カメラを構える前に1枚、Ray-Ban Metaで撮影しておけばいいのでより気軽です。位置情報だけなら、カメラを構えつつRay-Ban Metaでも撮影しておけばよく、これは両手がフリーになるメガネ型カメラならではです。