【近畿で数年に1回レベルの大雪】ピークはあす朝か…さらに近年の特徴「ベチャベチャ雪」で倒木や停電リスクも 車運転の際は防寒具や非常食を備えて【広瀬駿気象予報士が解説】
▼「ベチャベチャの雪」は厄介
さらに雪の質も、サラサラの雪からベチャベチャの重たい雪に変わってきています。 ベチャベチャの雪は水分を多く含んでいるので、さまざまなものにペタペタとくっつきやすいのが特徴です。そのため木や葉っぱに多く雪がついて重みで木が倒れてしまうことも。また、電線に雪が付着することで、電線が切れたり鉄塔が壊れたりしてしまい、停電被害が長引いてしまう可能性もあります。 標識や信号が見えにくくなるという問題点もあります。 そんな雪の現状ですが、このまま温暖化が続けば、2050年には「冬の大雪」ではなく「冬の大雨」になるのではないかとも見られています。
▼寒波への「備え」のポイント
まず、雪の影響で交通機関が乱れる可能性があります。急な大雪だと交通機関の対応が間に合わないことも考えられるため、交通情報は最新情報を確認するようにしてください。 また、冷え込みによる「ヒートショック」への注意も必要です。脱衣場や浴室はあたためておくようにしましょう。 そして雪道では歩き方に注意してください。歩幅を小さくして、“ペンギンになったつもり”でソロソロと歩きましょう。靴の底全体で踏みしめるようにして歩くことを心がけてください。 雪による車の立ち往生にも要注意です。車で移動する場合は、防寒具・長靴・スコップ・手袋・けん引用ロープ・非常食などを用意して移動するようにしましょう。地域によっては携帯電話がつながらないこともあります。 移動する際には、気象庁のホームページ内の「今後の雪」というページから、地図上で「降雪短時間予報」が確認できるため、活用してもいいかもしれません。